これも 鄭大聲著 こちらの本の方が早い出版。 明日返すので、今夜のうちにアップします。
キムチ 漬け物のことで、沈菜(チムチェ)がチムチそしてキムチとなったという。
トウガラシ 南米産のトウガラシがどういう経路で朝鮮半島に伝わったか。 朝鮮の文献によると日本から伝わったものとされている。 「南蛮椒には大毒がある。倭国からはじめて来たので俗に倭芥子というが、近頃これを植えているのを見かける。酒家(酒をつくって飲ませる店)では、その辛さを利用して焼酒(焼酎)に入れ、これを飲んで多くの者が死んだ」(芝峰類説 1613) 酒にトウガラシを入れたのは酒のまわりを早くするためらしい。水増しならぬ辛子増し。 他の本からの知識だが、秀吉の朝鮮侵略のとき、寒いからトウガラシを着物の中に入れて温めるのに使ったのではないかという説がある。 この本では、加藤清正が目つぶしにつかったのではないかという伝聞があるそうである(まさかですね)。 トウガラシは、1542年にいまの大分県にある豊後にポルトガル人によって伝えられたという。(草本六部耕種法) キムチにつきもののトウガラシも最初は毒だと警戒されたかもしれない。 胡椒が胃腸薬用や肉や魚料理に使われたが貴重だったので、この胡椒の代理してトウガラシが使われるようになったようである。
馴れずし A新聞の1996.1.18の夕刊に 「インドのアッサムの馴れずし、日本の琵琶湖のフナずし、中国貴州省の苗族の川魚の馴れずし でも、朝鮮半島にはない馴れずし」 というのがあったが明らかな間違い。 朝鮮半島の馴れずしの研究はちゃんと日本の研究者たちがおこなっていた。 ただ、朝鮮の地方の家庭料理になっているが、外食産業としてはないということである。 日本では富山のマスずし、金沢のカブラずし、秋田のハタハタずし、琵琶湖のフナずしなどあって、商品としてもよく知られているが、朝鮮半島には商品としては売られていないようだ。 (これらの日本の馴れずしはいずれも日本海に近い地方なので、やはり朝鮮半島から伝わってきたものと考えられる。だから、朝鮮半島にもあるはず)
ホルモン 内臓肉を食べる習慣がなかった日本では、戦後に肉は食べても内臓は捨てられていた。 それを在日の人たちが利用しはじめた。 そこで出てきたのが「放るもん」説 これはウソですね。 ドイツ医学では、ホルモンは身体に大切、ホルモンは健康によいという学説から 本当はホルモンは内分泌なのだが、消化器の内臓もなにやら健康によいホルモンと関係があると考えたのか、ホルモンというネーミングが生まれたのであろう。腎臓とか肝臓はホルモンに関係がないとはいえないし。 日本で定着した焼き肉文化(元祖朝鮮半島の焼き肉とは少し違うらしい)、これが逆に韓国や中国に広まって日本スタイルの焼き肉屋が増えていった。(大連でまったく日本式の焼き肉屋に案内されたことがある。韓国系の店でしたが)
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