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[No.15125] ニッポンの食卓 投稿者:   投稿日:2010/04/21(Wed) 09:05
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著者の石毛直道は
日本の食文化のみならず世界の食文化の
研究では第一人者

アイスクリン
  1860(万延元)念、幕府の遣米使節団は、冷たい美味なアイスクリンを食したことを記録している。
  イタリアのルネサンス期に、クリームと牛乳を入れたシャーベットが考案され、これがフランスに伝えられアイスクリームができた。
  19世紀半ばのアメリカでアイスクリームマシンが発明され、以後アメリカ国民に愛されるようになった。
  尾崎紅葉の「金色夜叉」には高利貸を「アイス」と表現している。そのこころは、氷菓子=高利貸だから。

包丁一本
  包丁一本 晒にまいて 旅へ出るのも....
  おなじみ「月の法善寺横町」の主人公はどんな包丁をもって旅に出たのか。
  著者はなじみの居酒屋の主人に聞いたら、普通は3本の包丁が必要という。
  柳刃(刺身包丁)、出刃、薄刃(菜切り包丁)が必要なのだが、無理に一本だけ選ぶとしたら、柳刃包丁だということであった。

馬乳酒
  古代ギリシアの歴史家ヘロドトスは、騎馬遊牧民族スキタイ人が、馬の乳から酒をつくることを記録している。
  現在でも、カスピ海からモンゴルにつながる一連の騎馬遊牧民族の分布地帯では、乳酒がつくられる。
  馬乳酒が有名であるが、牛、羊などの乳からも、アルコール分を含む飲料がつくられる。
  馬乳酒のアルコール分は2パーセント程度であるが、これが飲みたくてキルギスまで行ったようなもの。
  来月にはモンゴル祭りで馬乳酒を飲んできます。

この著者は学生時代から怪我がつきなく、研究のおりおりの打ち上げに、二次会、三次会を繰り返すうちに足元がふらつき骨折をくりかえしたという。
この本ではじめて知りました。
お酒を飲むときは注意しましょう。