練馬区の光が丘公園でのモンゴル春祭 を見に来たついでに 今年もまた 近くの練馬区立図書館で本を数冊読んできました。
韓国人から見た北朝鮮 独裁国家のル-ツ(PHP新書 2003年)
著者の呉 善花(オ・ソンファ)は韓国で半日教育を受けて日本に来たが しだいに知日派となり、いまは日本に帰化して拓殖大学国際学部教授です。
この本の目次にしたがって、主なポイントだけ紹介します。 ○北朝鮮に恐怖をいだかなくなった韓国 もはや北朝鮮はとるにたらない、韓国優位と判断した。 日本人拉致問題は他人事。 ○専制独裁主義のルーツは李朝にあり 中国の歴史教科書には皇帝支配政治は終わったと書かれているが、北朝鮮には李王朝の伝統が残る? ○チュチェ思想のルーツは儒教だった。 儒教の社会主義版である。 ○小中華思想と日本を見下す侮日観 倭人と呼んだ朝鮮通信使 ○大国への屈折 事大主義の伝統、やはり中国は偉い? ○自民族優越主義という害毒 うぬぼれはどの民族も持っているものだが。 ○父系血縁制と身分制 国民を愚かにする理念主義とハングル専用政策
ーーーーーーーーーーーー ハングル文字は日本の「かな」に相当するので、利点と欠点がある。 韓国からの留学生を見ていると、自分の名前を漢字で書けない。 そのうち昔の文書も読めなくなって、歴史を失うことになるのではないかと よけいな心配をする。
いっぽうの中国では、「かな」がないから、外来語も外国の固有名詞もみな漢字の音訳をしている。
そういう点では、漢字とかなの両方を使う日本語が、過去現在将来を見据えた便利な表記だと思う。
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