加藤仁:定年からの旅行術 講談社現代新書2015
格安のパッージツァーに参加して土産物屋ばかりにつれていかれてうんざりした経験 みなさんもそういう経験はあるでしょうか。。 不満なのは お膳立てされた旅をすると、こちらは操り人形にされたように 立ち止まりたい場所であっても、ガイドブックにある景色を確認するだけのようにして移動をせかされ、日程をこなさなければならないことである。 旅によって自分を取り戻すどころか、自分を失っていく思いになる。
しかし、パッケージツァーもすてたものではない。宿の手配や交通機関の事前調査などで疲れることはない。ある意味では楽ちんである。 人によっては、独自の旅を敢行したあと、身をひとつゆだねるパッケージツァーで休息を取り、ふたたび自分ならではの旅に出かけるというケースもかなり見受けられる。
この本に紹介されていたいろいろな旅は参考になりました。 ・世田谷区の区境を歩く ・神奈川県の高校の校門の写真を撮る 高校の生物の先生だった。学校内がきちんとしていれば、校門もきちんとしている。 ・鶴見川の全部の橋の写真を撮る ・神奈川県の滝の写真を撮る ・消えた昭和の町を訪ねて荒川区を歩く 三ノ輪駅を居り昭和通りを渡り「ジョイフル三の輪」商店街 それから、明治通りを歩き山谷へ向かう
夫は取材、そして妻はその間に地元の喫茶店で温泉や見どころの場所や名物土産など教えてもらう。夫の著者は用事が済むと妻に携帯を掛ける。妻が運転するわけである。運転手の妻の機嫌を損じないよう気配りをする。
以下に、いろいろユニークな楽しい旅を紹介します。 高校生の時に反戦集会に参加したことがきっかけで、55歳になってベトナム旅行をする人。 様子がわからないから家族をともにせず一人で行く。 以後、タイ、ベトナム、ラオス、マレーシア、ミャンマーと東南アジアをたびたび訪問する。 リピーターならではの安上がり旅 こういう旅もいいもの。
劇団の照明係として劇団の地方公演に同行し、途中一人旅を楽しむ。それから再び一行と合流する。 ひとり旅がいいのは、自己責任で動け、なにかと融通がきくことである。相手がいるといろいろ気を遣うから。
パリの地図にトイレの場所を書き込んでいる。日系企業の出先オフィスであった。 この人の苦労は理解できます。旅先ではトイレ探しがいつも問題だから。
九十歳、旧同盟国ドイツのいまを確かめに ドイツでは温泉病院を紹介される。その施設は広大な公園内にあって、日光浴も酸素浴もでき、しかも主治医の処方箋があれば患者は無料で利用できる。その日の音楽会も催されていた。 「日本の戦後の発展はなんだったか」と思わざるをえなかった。
還暦の東海道ひとり歩き 興津・江尻・府中で第一ラウンド終わり 一月後に第二ラウンドはじまり四日市で自宅にひきあげ 第三ラウンドでようやく三条大橋に到達
四国八十八カ所歩き遍路 タンマさんを思い出しました。
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