著者の池内了は天文学者だが文章を書くことに生き甲斐を感じているようだ。大学時代に自費出版もしたらしい。恩師から、そんなことをしないで研究するようにと言われてから、書くことは控えていたようだ。著者は自分でも活字中毒者であることを隠さない。いつのまにか本の書評を書くことになり、いろんな本が送られるようになって単純に喜んでそれらを読んでいる。しかし、分野によって得意なものや興味のわかないものもあるらしく、またその本の著者の哲学というか、ものごとを考えるルール(その著者の性格みたいなもの)が気に入らない場合は、あまり読まないで次の本に手を出すようである。この本で紹介された本の中には、私もすでに読んだことのある本もあった。プラシーボ効果の本や、ノーベル賞を受賞したアメリカの学者の狂牛病プリオン説の疑いの本、死体についた昆虫から死体の殺人事件の時期を調べる本などであった。著者はパソコンを五年も使っているという。普通なら新しいパソコンに買い換えるのだが、この著者は電子産業が公害に関わってきた歴史を知っているので、心理的に環境保護のつもりで、パソコンを大事に長く使おうと考えているようだ。だから、携帯電話が毎年数万台廃棄されるということを聞いて、携帯電話はなるべく使わないのではないかと思う。使うとしても、壊れるまで古くなるまで使うのではないだろうか。最近の大学生はあまり本を読まない。そして、携帯電話で象徴されるよう文章もあまり書かない。それは頭を退化させることにつながると思うので、機会があれば本を読んだり、作文をすることを勧めたい。
男爵さん…> この大国主命と 瀬里恵さんの書かれている須佐之男命から> 6代目の子孫とは別人なのでしょうか。実は 大国主命は、大穴牟遅の神 葦原色許男の神 八千矛の神宇都志国玉の神 と言う五つの名前があります。コレを前提に以下のコメントを読んで下さい。かの有名な因幡の白兎の説話でも有名な「八十神(多くの兄弟神と言う意味・恐らく血は繋がっていない?)」が居て、八上比売を妻にしたいとプロポーズした。ところが八上比売は「吾は汝たちの言を聞かじ、大穴牟遅の神に嫁はむ」彼らに肘鉄を食らわした。そこで彼らは怒り、大穴牟遅の神を殺そうと合議した。そして今の「鳥取県西伯郡会見町天方」に来たとき「この山に、赤猪あり、かれ我どち追い下しなば 汝待ち取れ。もし待ち取らずば、かならず汝を殺さむ」と大穴牟遅の神に言いつけて、山に登り猪によく似た大石を真っ赤に焼き転げ落とした。それとも知らぬ大穴牟遅の神は、赤猪を捕まえようと抱き付いたために大火傷を負い死んでしまった。悲しんだ母神は、高天原に行き 神産巣日の命にお願いして彼を生き返らせた。そこで八十神らは再び大穴牟遅を騙し、大木を裂いて楔で止めその裂け目に押し込み楔を打ち外して殺してしまった。★母神は大木を割って死体を取り出し「須佐之男命のまします根の堅州国にまい向きてば、かならずその大神議りたまいなむ」と逃がしてやった。ここてあなた引用のサイトにある「須勢理比売」との出会いがありますが、ここで須佐之男命が、彼のの名を「こは葦原色許男命と謂うぞ」と言って、色々なテストをやりますが、長くなるので省略します。危うく須佐之男命にも殺されかけた葦原色許男命は、須佐之男の生太刀・生弓矢・天の沼琴を盗み出し、須勢理比売を背負って逃げた。逃げる彼を、黄泉比良坂まで追いかけて来た須佐之男は、はるか向こうの葦原色許男に呼びかけた。「その汝が持てる生太刀生弓矢もちて汝が庶兄弟をば坂の御尾に追い伏せ、また河の瀬に追い払いて、おれ(親愛を意味する2人称)大国主の神となり、また宇都志国玉の神となりて、その我が女須勢理比売を適妻として……云々」とあります。★印以下は黄泉の国(死の世界)である事、名前が大穴牟遅から次々に変わる事、最後に大国主…宇都志国玉…と名乗る事…。これらを勘案すると、推測に過ぎませんが、複数の大国主命に比定される人物が居て、最後の人物が本命ではないかと思う次第です。 瀬里恵
みなさん、今日は会員の作品ページ、俳句の更新しました。http://fmellow.s103.xrea.com/senryu/haiku.htmメロウ句会4月収録しました。ご覧下さい。
著者黒田勝弘は韓国通のジャーナリスト韓国人はなぜ犬を食うか 韓国の男性たちは夏の暑い時に夏バテ防止として犬を食べる(伝統的には補身湯という)。 日本の土用のウシの日のウナギと同じ発想である。 韓国の盛夏は「三伏」といわれ、陰暦の夏至から数えて最初のイヌの日が「初伏」で、二番目の「中伏」、三番目の「末伏」までをいう。 このうち最も暑い日が「中伏」で七月末にあたり、この日に補身湯を食べる。 以下に紹介するのは、韓国人も気がつかなかった著者の新説である。 西洋でも夏の暑い時期を DOG DAYS という。 それは DOG STAR が太陽とともに昇る時期、現在では七月三日から八月十一日ごろまでとされる。 DOG STAR とは、おおいぬ座のシリウス星のことをいう。 盛夏にはこの星が太陽とともに上るので、この星のせいで暑くなるという言い伝えが古代ギリシア以来、西洋社会にあるのだ。 韓国の古文献「東国歳時記」に「三伏のころ犬肉料理をよく食した」と書いてあり、中国の「史記」を引用して「秦の徳公二年に初めて伏祠をつくり狗を磔にして虫災を防いだ」と紹介している。 このことから著者は、ひょっとすると盛夏に犬を食うのは、犬を殺す、犬を磔にすることの延長線上にあるのではないかと推察する。 それは酷暑をもたらす犬(シリウス星)を殺すことにつながるから。古代ギリシアと中国の古代王朝の秦は年代的にはほぼ同時代である。東アジアの歳時は意外にも古代ギリシアに通じている。そのころからシルクロードを通じて文化の伝達や交流があったと私は思う。
みなさん、今日は今日は何の日、4月29日昭和の日(Showa Day)激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす国民の祝日。1989(昭和64)年1月7日の昭和天皇崩御の後、それまでの天皇誕生日である4月29日を「生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日」として「緑の日」とすることとなった。しかし、実際に制定された法律では、昭和天皇を偲ぶという趣旨は盛り込まれなかった。このため、「昭和の日」に改称する法律案が超党派の国会議員により提出され、数度の廃案の後に2005年に成立、2007年より4月29日を「昭和の日」とし、みどりの日は5月4日となった。1891(明治24)年 丸亀練兵場で、二宮忠八が製作したプロペラ式模型飛行機が飛行に成功 1949(昭和24)年 国際オリンピック委員会(IOC)が日本とドイツの五輪復帰を承認 1977(昭和52)年 山下泰裕が全日本柔道選手権で史上最年少の19歳で優勝 今日の誕生日の花:コデマリ花言葉:努力する。今日の一句:小でまりの花に風いで来りけり 久保田万太郎出典は今日は何の日、毎日が記念日http://nnh.to/及びNHKラジオ深夜便から引用しています。
瀬里恵さん いま手元にその本がないので詳しくは返事できないのですが....> > 日本の「古事記」では、天照大神の弟の須佐之男命の女婿である大国主命…> > 古事記は読まれましたか??> 大国主命が「須佐之男命の女婿」という根拠はナンでしょうか??たとえば、このサイトにこういう話が出ています。http://www.lifence-inc.co.jp/daikoku/sinwa3.html須佐之男命は、娘の須勢理姫が大国主命に好意をもっているのを知ってテストをするわけです。そして、難問のテストに合格した大国主命に娘の結婚を許すことになります。こういう話を元に、大国主命は須佐之男命の女婿だといっていると思います。この大国主命と瀬里恵さんの書かれている須佐之男命から6代目の子孫とは別人なのでしょうか。
> 「やおよろず」といえば、日本の神様たちのあり方として誰でも知って> いる。やおよろずというのは、いわば中央集権化しないでさまざまな> 価値を並列させてあるという状態である。「やおよろず」とは「八百萬」という漢字を当て、多数を意味する言葉で中央集権か否かとはなんの関係もない言葉だと思います。古事記に記された内容ではむしろ、天照大神の「いま芦原の中つ国を平けおへぬと白す。かれ言よさしたまへるまにまに、降りまして知らしめせ」とか「この豊葦原の水穂の国はいましの知らさむ国なり」という言葉や、後代の景行天皇が、従わぬ者どもを討伐平定するために、九州地方を巡幸されたことを見ても、徹底した中央集権化が行われています。またGRUEさんも言っていられる様にギリシャ神話には、日本の神話以上にヒューマニズムに満ち溢れた多数の(やおよろずの)神々が登場します。欧米人に「やおよろず」が理解されないという意見は違うと思います。> 日本の「古事記」では、天照大神の弟の須佐之男命の女婿である大国主命…古事記は読まれましたか??大国主命が「須佐之男命の女婿」という根拠はナンでしょうか??古事記には須佐之男尊の系譜を下記のように記しています。スサノオノミコト→ヤシマジヌミの神→フハノモジクヌスヌの神→ | | | クシナダヒメ コノハナチルヒメ ヒカワヒメ フカブチノミズヤレハナの神→オミズヌの神→アメノフユギヌの神→大国主命 | | |アメノツドヘチネの神 フテミミの神 サスクニノワカヒメこれで見ると大国主命は、須佐之男命から6代目の子孫になりますね。一般に古事記は荒唐無稽な神話だとかるく思われ勝ちですが、科学が無かった時代の 古代人が「大雨が降った(これは神様が大泣きされたからだ) 暴風が吹いた(神様が怒り来るって暴れたからだ)」と、今からみれば荒唐無稽な解釈をするのは当然です。その解釈の裏に、現象としての史実があった。事を理解して読めば古事記は立派な史書になり得ると思います。 瀬里恵
漫画家の東海林さだおは軽妙な文章の書き手でもある。老人力講座 ひたひたと忍び寄る老人の時代。 いま話題の老人力とは何か。 要諦は、老人というものに対するプラス思考である。 「彼は最近物忘れが激しくなってかなりボケてきたようだ」 というマイナス思考を 「彼は最近だいぶ老人力がついてきたようだ」 というふうに大転換させるのである。 どうです、なんか急に未来が明るくひらけてきたような気がするでしょう。 こうして、著者は老人力の開祖赤瀬川原平と対談をするのである。 東海林(以下Sとする) エート、本日の講義の会場はそば屋(新宿「竹がみ」)ということで。 赤瀬川(以下Aとする) 老人力について話すときは、会場はそば屋に限ると。 S なにしろ油っこくない。量も少ない。時間的にもあっさり食べられる。 A まさに老人向き。 S あとどこでしょうね。老人向きの会場というのは。 A 銭湯とか温泉とか。 S まず体の脂っ気を抜いて。 A もうだいぶ前ですけど、若い人たちの間に温泉ブームというのがありましたね。 S 女子大生が温泉に行くとかいう。 A あれが一種のはしりだと思うんですね、老人力的なもののはしり。 S かなり強引にそこへ持っていきましたね。 A おやじギャルというのもそうかもしれない。感覚的に老人力的なゾーンに近寄っていったという。 A コンピュータでファジー理論ていうのが出てきたでしょう。あれもやはり老人力をいち早く無意識に科学者たちが取り入れた現象だった。いい加減さ。ゆっくり。しばらく放っておく。一種の曖昧さですね。 S 一足す一は二以外は無いよ、と言わないで。 A 「ビールを二本ぐらい」と言うでしょう。あの「ぐらい」をコンピュータに導入する。 S 「とりあえず」っていうのも導入できませんか。 A 「とか」とか。 S 「みたい」とか。 A 「それって」とか。 S 「ていうか」とか。これってみんないまの若い人たちが使ってる言葉じゃないですか。 A 若い人が老人力の影響を知らず知らずのうちに受けてるんです。 S そうか、そうだったのか。 A 若い人が老人力の有効性を理解し始めたというか。すべてファジー、すべて霞。そう、霞。日本画によく霞があるでしょう。絵巻物とかに。 S 上の左と右の下をぼかしたり、こう線を引いたりしてあるの。 A あれはすごい発明だと思うんですね。省略なんですね。あれは、もともと日本は霧とか霞が多いから、それをうまく取り入れたっていうか、ぼやかすというか、隠すものは隠そうというか、ね。あれはやっぱり老人力ですね。ブリューゲルみたいに全部隅々まで描ききってしまわないで。著者は長野オリンピックのことを批評している。リュージュ スポーツは起きてするもんでしょうが。 それをなんですか、リュージュは。 寝たきりじゃないですか。 寝たきり老人というのは聞いたことがあるが、寝たきり選手というのは聞いたことがないぞ。 それも寝ているのは一人や二人ではない。大勢が寝たきりなのだ。みんな寝たきりなのだ。 病院じゃないんだ、そこは。カーリング 勝手にやってろ、という気になるスポーツだ。 おでんを入れたらよく似合いそうな土鍋みたいなやつを、みんなでまるで腫れものにさわるように大事にしている。 土鍋様、という感じで土鍋の機嫌をそこねないようにチヤホヤするから、土鍋はわがままのし放題。 土鍋にあんなわがままをさせていいのか。 土鍋国という国があって、どういう経過でそうなったのかはわからないが、土鍋はその国の王様で、大勢の人たちにかしずかれているのだ。 どういう人たちにかしずかれているのかというと、ダスキンの人たちにかしずかれているのだ。 どういう経過でそうなったのかはわからないが、土鍋国にダスキンが派遣社員を出向させる制度というものがあるんですね。 ーーーーーーーーーーーーーーー老人力のファジーさと若い人たちの断定をさける言い方「とか」「みたい」の相似性を取り上げているが老人力のファジー的なものは生物の衰えからくる自然的なあいまい現象であり、若い人たちは対立を避ける心の優しさからの非断定的ものの言い方であろう。日本画の霞画法(?)というファジー的表現は、赤瀬川原平の書く本をたくさん読んだが、ここではじめて指摘したことではないだろうか。対談という形式で刺激を受けて新しい観点もうまれるらしい。絵巻物の隅々は適当にぼかすというのは手抜きでもあるが、鑑賞者に想像の余裕とか可能性を与えるもので、それなりの価値があるものだろう。冬季オリンピックのリュージュやカーリングの描写だけではなく、食べ物屋の観察レポートにおいても著者の観察力と表現力には感心させられるものがある。口語体をうまく使っていると思う。
みなさん、今日は今日は何の日、4月28日サンフランシスコ講和記念日外務省が実施。1952(昭和27)年、前年9月8日に調印された「日本との平和条約」(サンフランシスコ平和条約)が発効し、日本の主権が回復、国際社会に復帰した。缶ジュース発売記念日1954(昭和29)年、明治製菓が日本初の缶ジュース・明治オレンジジュースを発売した。象の日1729(享保14)年、交趾国(現在のベトナム)からの献上品として清の商人により初めて日本に渡来した象が、中御門天皇の御前で披露された。その後江戸に運ばれ、5月27日に将軍徳川吉宗の御覧に供された。1937(昭和12)年 長岡半太郎・幸田露伴らに初の文化勲章を授与 1949(昭和24)年 内閣が「当用漢字字体表」を発表。当用漢字1850字の字体を規定。略字を大幅に採用 1989(平成元)年 リクルート疑惑で昏迷中の国会で予算案を自民党単独で可決。憲政史上初の予算案本会議単独裁決 今日の誕生日の花:スイートピー花言葉:私を覚えて下さい、喜び今日の一句:紫の数かちゆきぬスヰートピー 星野立子 出典は今日は何の日、毎日が記念日http://nnh.to/及びNHKラジオ深夜便から引用しています。
男爵さん、> 「千と千尋の神隠し」というアニメがアカデー賞を受賞したが> おそらく欧米人にはやおよろずの神はわからないだろう。> 彼らにとっては、やおよろず的なあり方というのは非常に原始的なアミニズム的宗教世界と理解するだろう。> (ゲルマン人の祖先はそういったアミニズム的な信仰を捨てて、唯一絶対的な一神教の宗教を受け入れるようになったのだから)確かに「千と千尋の神隠し」は多神教の世界ですね。あのお風呂屋をみてそう思いました。ただ、> おそらく欧米人にはやおよろずの神はわからないだろう。と書いてあるんですね。しかし。欧米文明の原点であるギリシャ・ローマ世界は多神教です。(後にキリスト教に移行はしたが)。だから多神教に全くなじみがない訳でもないような。といってもその後のキリスト教の時代は長いですが。ともかく、僧侶の講演ということで、どうとらえているか面白いと思います。