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[No.15743] アクロイド殺害事件 投稿者:男爵  投稿日:2010/09/13(Mon) 16:09
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アクロイド殺害事件(アクロイド殺人事件)
アガサ・クリスティの古典的作品である。一度読んだはずが
確認のためもう一度読むことにした。(読んでいるうちに内容を思い出した)

ポアロが引退して田舎にひっそり暮らしているところに殺人事件が起こり
娘フローラから頼まれて事件解明に乗り出す。

 シェパード医師の姉キャロラインは村一番の情報通で何でも知っている。弟にもずけずけものを言う。
 妻と死別したアクロイド氏と結婚するつもりのこれも未亡人のフェラーズ夫人は誰かから脅かされて大金をゆすられていた。
 娘フローラはポアロに助言されて、ラルフとの婚約発表を二日後にのばすという。
 フローラは伯父アクロイドを喜ばせるために、アクロイドの養子ラルフを受け入れた。フローラとラルフの間には共感と理解がある。

これは有名な作品なので、前代未聞の大胆なトリックが使われているため
プロの推理小説作家の間で論争があった。
推理小説としての暗黙の約束を守っているかいないか
つまり、フェアかアンフェアかということで、日本の中でも
江戸川乱歩はフェアだと言ったが、文芸評論家小林秀雄(田川水泡の義兄)はアンフェアと断定したらしい。

この作品に影響を受けて、横溝正史などもある作品を書いている。
両方を読み比べればああと思うはずであるが。

アガサ・クリスティの作品には、日本の推理小説作家に広く影響を与えたものが多く
推理小説のファンとしても彼女の主な作品は読んでおくべきである。
オリエント急行殺人事件、 ABC殺人事件、 ナイルに死す(ナイル殺人事件)、そして誰もいなくなった等。

この作品は、それまでポアロの相棒の役割をはたしていたヘイスティングズが結婚して南米に行ってしまったから、登場しない。
作者はヘイスティングズの性格に飽きたのか、マンネリをさけるため彼を登場させなかったのかと思ったが
読み終わってから、そうでないことに気がついた。


[No.15746] Re: アクロイド殺害事件 投稿者:   投稿日:2010/09/14(Tue) 19:41
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> アクロイド殺害事件(アクロイド殺人事件)

あぁ〜〜懐かしい(^-^)

高校2年のころ(63年前!)授業をサボって図書館で探偵小説を読み耽って
いたころ、最初に出会ったのがこれです!

もともと横溝正史が先輩ということもあって探偵小説に興味を持ったのが
キッカケでしたが海外の推理小説の面白さにハマッたのがアガサ・クリスティ
でした

早川ミステリィマガジンを購読したり、片っ端から読みましたねぇ

エラリー・クイーン「Yの悲劇」「Xの悲劇」
ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」「僧正殺人事件」
コナン・ドイル「緋色の研究」
クロフツ「樽」
あたりが今でも読み返したいと思う作品たちです

ヴァン・ダインのに出て来るファイロ・ヴァンス探偵が大好きでした

       さんらく亭@甲子園


[No.15747] Re: アクロイド殺害事件 投稿者:男爵  投稿日:2010/09/14(Tue) 20:31
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> > アクロイド殺害事件(アクロイド殺人事件)
>
> あぁ〜〜懐かしい(^-^)

> エラリー・クイーン「Yの悲劇」「Xの悲劇」
> ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」「僧正殺人事件」
> コナン・ドイル「緋色の研究」
> クロフツ「樽」

さんらく亭さん
これらは古典の名作で
いずれも読んでおいたほうが
日本の作家のものを読む上でも参考になるし
楽しくなります。

蛇足ですが
横溝正史の「夜歩く」や「蝶々殺人事件」が
「アクロイド殺人事件」の影響を受けたのだと思います。

横溝正史の「蝶々殺人事件」や鮎川哲也の「黒いトランク」は
クロフツの「樽」を意識して書かれた作品で、読むたびに(トリックを考えると)頭が痛くなります。


[No.15751] Re: アクロイド殺害事件 投稿者:   投稿日:2010/09/15(Wed) 10:37
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男爵さん

若いころは本格的な推理小説を耽読しました
ハヤカワミステリー文庫やエラリークイーンミステリーマガジンも
愛読書でしたね

もう40年以上読んでいません;;

登場する名探偵の名前もだんだん忘れていきます。
はっきり覚えているのは
 コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ
 ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンス
 クリスティのエルキュール・ポアロ くらいで、
 クロフツは? エラリー・クイーンは?
となるともう出て来ません(;_;)

ボケ予防のためにも推理小説はいいカモ知れませんね


[No.15753] Re: アクロイド殺害事件 投稿者:   投稿日:2010/09/15(Wed) 20:15
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> 男爵さん
>
> 若いころは本格的な推理小説を耽読しました
> ハヤカワミステリー文庫やエラリークイーンミステリーマガジンも
> 愛読書でしたね
>
> もう40年以上読んでいません;;
>
> 登場する名探偵の名前もだんだん忘れていきます。
> はっきり覚えているのは
>  コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ
>  ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンス
>  クリスティのエルキュール・ポアロ くらいで、
>  クロフツは? エラリー・クイーンは?
> となるともう出て来ません(;_;)
>
> ボケ予防のためにも推理小説はいいカモ知れませんね

 みなさん、まいど。

 女性には、ポワロよりも、ミス マープルが圧倒的のようでっせ。

http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/

                        Toshichan in Kyouto-fu


[No.15754] Re: アクロイド殺害事件 投稿者:男爵  投稿日:2010/09/15(Wed) 21:08
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さんらく亭さん Toshichan

> >  クリスティのエルキュール・ポアロ くらいで、

>  女性には、ポワロよりも、ミス マープルが圧倒的のようでっせ。

私の読んだ
この本の解説には
「アクロイド殺害事件」がきっかけで
もう一人の名探偵ミス マープルが誕生したと書いてあります。
すなわち
「アクロイド殺害事件」をもとにして戯曲がつくられたが
その脚本では
語り手シェパード医師の姉の噂好きのキャロラインのかわりに
シェパードの妹キャリルを登場させ、ポアロはひそかにキャリルに恋心をいだくという設定になっていた。
アガサ・クリスティは詮索好きのキャロルに愛着を感じていたので
キャロラインをよみがえらせようとして、キャロラインの性格を引き継いだ
名探偵ミス マープルが活躍する「火曜クラブ」を発表したのである。