2002年の写真集だが文章もある。
先頭にあるのが 1978年鎌倉の邸で原節子の撮影
以下に主な写真のタイトルを紹介する。 中川一郎と鈴木宗男 因縁の物語 戸塚宏の天国と地獄 "闇将軍"角栄御殿 ある元日の風景 孫に囲まれたクリスチャン政治家・大平正芳 祖父・吉田茂の書の前で腕立て伏せする麻生太郎 駅のベンチでスポーツ新聞に読みふける長嶋茂雄 怪物・江川卓を追いかける、新人時代の原辰徳 熱海1号店で大根をもつヤオハン・和田一夫 ゲーム戦争から脱落した「セガ」を育てた中山隼雄 ソフトバンク創立10年目、33歳の孫正義 風車の前で笑うハウステンボス・神近義邦 Vサインする日本マクドナルドの藤田田 米寿を迎えた元モガ・宇野千代と瀬戸内寂聴 月収二万円時代の知の巨人・立花隆 ゴールデン街でハメをはずすカメラ小僧・篠山紀信 母校東大で特別講義するセゾングループ・堤清二 統一教会が金集めで掘った「日韓トンネル」 (もう廃坑になった) ロキード事件の黒幕・児玉誉士夫のデスマスク
あとがきで、著者は次のように述べている。 本書で取り上げた人々は、大別して二種類の人間に分けられる。 自分の哲学に忠実に生き、自らの「顔」をつくりあげてきた人。 景気の上昇気流にうまく乗っかって、増えていく個人資産の数字とにらめっこし、哲学をどこかに置き忘れ「顔」をつくらないできた人。 バブル景気以降、後者の「顔」が増えているような気がしてならない。
ビル・ゲイツやダライ・ラマ十四世など海外の写真もある。
長嶋茂雄は野球場でユニフォームを着ると「カンピュータ」と呼ばれた野球人に変身するが、ふだんは、知識が豊富で、きちんと相手の言葉に耳を傾け、論理的に話のできる紳士だという。 多摩川グラウンドの選手行きつけのおでん屋で、江川が昼食事にテーブルに牛乳瓶を5,6本並べているのを見て声をかけると、「体が資本ですから。一本あげましょうか」と差し出されたという。えーさんのコメントが聞きたいところです。 原は生涯打率2割7分9厘、ホームラン382本で立派なものだが、常にONと比較された。 監督としても立派なもの。
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