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[No.15701] Re: 高田明和:年寄りの話はなぜ長いのか 投稿者:男爵  投稿日:2010/09/02(Thu) 08:03
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> 著者は浜松医大名誉教授

前書きが上手に本の内容をまとめているので、それを紹介しました。

> なぜ人は年をとったら話が長くなるのか。
> それは脳の老化によるのだという。脳が老化すると、本人の自覚がなくなる。
>
> 第一に、年をとると時間が早く流れるようになる。

なぜ、子どもの時間はゆっくり進んで、老人の時間は早く進むのか。
これを学生に宿題にしたことがある。
有力な回答としては、本人の経験に逆比例して時間が進むというものがあった。
しかし、これは現象を説明したことにすぎない。
どうしてそうなるのか。この本の著者の説によると、人間の脳の老化によるという生理学的な説明である。

端的に言えば、年寄りはぼんやりしているので、時間が早いのである。
一方若者はいつも脳が働いているから、その働きが関心のあることに向けられれば、時間は早くたつのであるが、そうでないおもしろくないこと、あるいは退屈でなにもすることがないことには耐えられないのである。

若者は一時間のすべてに脳が働いているのに、年寄りは最初の五分間働き、その次の五分はぼんやり休んでいる、また次の五分は働くという具合になる。
結局一時間のうち半分くらいしか意識していないことになる。
事実眠っているときには時間の意識がないから、時間は早くすぎ、気がつくと朝だということになる。

> 第二に、年をとるとちょっとしたことに年齢を感じ、これが老化のはじまりではないかと心配するようになる。

> こうして「俺も、若い者が気がつかない人生のコツを知っているのだ。これを伝えてやろう。きっと彼らに役立つ話なので、驚くぞ」などと思うようになる。
> つまり、自分が体験したことや考えていることをすべて伝えようとするのだ。

頭も体も弱ってきたが、まだまだ自分によいところも残っている。
そのよいところをなるべく他の若い人に伝えてあげよう、と親切心のつもりが、それは自己保身や自己主張なのだが、親切の押しつけや長い話になってしまう。
(当然のことながら若い人は聞きたくない。くどいと思われる。だいいち価値観が違うのだ。押しつけと迷惑のスパイラル)

> 第三は、自分が話していることをあまり覚えていないという記憶の問題である。
> 前頭葉の働きが年とともに衰えるために、話している途中で、「あれ、なにを話していたのかな」などと思い、少し考えないと、話していた内容やその筋道がわからなくなるのである。

これはある程度訓練すればひどくはならない。
事前のメモをつくっておいて、それを見ながら話すのもよい。


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