[No.15790]
Re: 細谷博:太宰治
投稿者:男爵
投稿日:2010/09/21(Tue) 17:19
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> 「小説を書くとき、実家に叱られるので、本名津島修治ではいけないんで、友だちと万葉集をめくって、はじめは柿本人麻呂から柿本修治はどうかということになったが、そのうちに太宰権師(ごんのそち)大伴の何とかという人が、酒の歌を詠っていたので、酒が好きだから、これがいいというわけで、太宰。修治は、どちらもおさめるで、二つはいらないというので太宰治としたんです」
大伴旅人の歌
験(しるし)なき物を思はずは一坏(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあるらし
古(いにしへ)の七(なな)の賢(さか)しき人たちも欲(ほ)りせし物は酒にしあるらし
中々に人とあらずは酒壺(さかつほ)になりてしかも酒に染(し)みなむ
この大伴旅人の子が大伴家持ですね。