[No.16031]
韓国ふるさと街道をゆく
投稿者:男爵
投稿日:2010/11/03(Wed) 19:59
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著者は両親が韓国・済州島出身の在日韓国人二世で
東洋大学工学部建築学科と日本大学文理学部史学科の両方を卒業している。
この本を読んだのは
来年の日韓交流オフで行く釜山のことが書かれていたから。
さて
恥を忘れた日本人の例として
こんなことを書いている。
「かつての恥を恐れる民族が
今では人前をはばからず恥を垂れ流している。
ひとつだけ言わせてもらえば
電車の中で化粧を始める女性があまりに増えてきたことに驚く。
美しさを装うとして最も醜いことをしているといえないか」
「化けていく舞台裏は絶対人前にさらしてはいけない」
日本に「敬老の日」はあるが、韓国に「敬老の日」はない。
韓国では、毎日が「敬老の日」だから。
豊臣秀吉の文禄・慶長の役の際に、加藤清正軍の先発隊をつとめながら
日本側に非があると考え、朝鮮側についた沙也加のことも書かれてあります。
彼は朝鮮王の信頼あつく、金忠善(キム・チュソン)という名を与えられます。
沙也可の一族の子孫は、友鹿里 (ウロンニ)の地に今も住んでいるので
著者はここを訪れる。
韓国の田舎の雰囲気の残っている河回村も訪れます。
慶長の役の際に薩摩に連行された陶工の子孫である
薩摩焼の沈寿官が戦争中に父から言われた言葉
「人間には二つの生き方がある。動物の生き方と植物の生き方である」
ということも書かれてあります。