みなさん こんにちは
昨年、ある不動産関係の登記をすることになって、法務局の電子システムを使いました。http://shinsei.moj.go.jp/index.html
不動産登記は、そもそも、実印の要る申請などですから、事前にがっちりとした準備が必要になります。利用環境は、今のところVISTAまでで、しかも64bitは除かれています。そして、環境設定作業とユーザ登録が必要になります。
そのあと、オンライン申請に必要な環境設定(プログラムのインストール等)があります。その中には、まず沢山インストールされているjavaをすべて削除してから、改めてJava(TM)6 update17 のダウンロードをするとか、法務省オンライン申請システムのインストールがあって、なかなかやることが多いです。
もちろん、住基カードによる電子証明書は不可欠です。でも、依頼人の住民票の写しなどはいらず、住民票コードという11桁の番号がわかっていれば、それを書き込むだけで、住所も何も書かないですみます。
そのあとは、申請書作成支援ソフトを使いますので、その上であれこれやれば、なんとかできました。一番の問題は、一般の人間はこのような手続きをしたことがないわけですから、言葉の意味がわからなかったり、どういうものを揃えるのかということがピンとこないことです。そういうことを業としておられる司法書士の方ならば容易いことなのでしょうが、素人ですとそうはいきません。インターネット上でも勉強しましたが、結局、何度か近くの法務局の出張所に行ったりして教えてもらいました。
手続きの手順が分かれば、あとは、自宅のパソコンから手続きは完了できます。「登記原因証明情報」や「委任状」など添付書類もスキャナーにかけてPDF化して添付しますし、必要な登記の申請や、それに必要な登録免許税の納付も引き続いて銀行のオンラインを使ってできますから、座ったままですべてがすみます。
わからなかったののうちに、こう言うのがあります。 「本システムの処理状況一覧から公文書(証明書)を速やかに取得願います。」とか「処理状況一覧にある「補正コメント」欄に掲示していますので,ご参照願います。」とか、「お知らせの内容については,本システムの処理状況一覧にある「コメント」欄に掲示していますので,ご参照願います。」などと言うメールが来るのです。そういう時には、、法務省のシステム内のその場所を見ればいいのですが、その中に「鑑文書」と「添付ファイル」というのがあるのです。そして、「添付ファイル」なるものは、拡張子がpdfですから、見ることができましたが、もう一方の、これが大切なものと思われる「鑑文書」(拡張子はxml)を開こうとすると見ることはできず、ソースが見えてしまうのです。
仕方なく、メールで質問しましたら、「鑑文書」なるものは電子的な公文書の有効性を検証するものであって、この場合は、「添付文書」というのが公文書であって、それが有効であることを証明しているのだそうです。わかりにくいですね。
まあ、大変でしたが、司法書士さんに払う費用(いくらくらいだろう)を節約できたと思えば、運動にもなったし、頭の体操にもなったし、良しとすべきでしょうか。
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