日本で「e-tax」がなかなか普及しない原因の一つに「ICT教育あり方」もあると思います。
主婦やシニアのなかには、市役所の「生涯教育講座、IT講習会」などでパソコンの初歩を教わった方も多いと思います。 ところが、この内容が「ウインドウズ」「ワード」「エクセル」等が中心で 「インターネット」については、精々「自分の町のホームページの開き方」 程度の講習しか行われていないところが多いようなのです。 また「e-tax」利用に必要な 「周辺機器のインストール」 「ドライバのダウンロード」 「インタネットオプションなどの設定の変更」 に関しては「入門講座」の次の段階に進んでもなかなか教えてもらえないのが実情です。
これは、一つには「公民館」や「生涯学習センター」などの教室に ブロードバンドが自由に使える環境が無いことが多いことがあげられます。 (メロウ倶楽部はインターネット上で展開している団体なので「インターネット命」です。 しかし、メンバーの勉強会にネット環境の完備した会場を リーズナブルな料金で借りられなくて苦労しています)
さらに、公民館などでは、パソコン使用について、いろいろ「制限」を設けているところが多いこともあります。 また「インターネット」に繋げても、新しいソフトやドライバの ダウンロードやインストール、環境設定の変更は禁止されているところが多いようです。
一方、お勤めの方はどうかといいますと、ほぼ、日本中、すべてのオフイスなどには 「仮にパソコンと呼ばれている仕事用のコンピュータ端末」 が置かれていますが、公民館よりさらに厳しい利用制限があるのです。 (パーソナルに使ってはいけない「パーソナルコンピュータ」なのです)
どちらも「ウイルス等の感染防止」「情報漏洩対策」 「制限を厳しくすればするほど管理がしやすい」という点があるためと思います。
会社などには「ワードの神様」「エクセルの達人」と言われている社員がおられます。 しかし、こういう方々も「e-tax」はシンドイそうです。 たまたま「エクセルの達人」と呼ばれている方にお会いする機会がありましたので伺ってみましたら 「e-taxは結構大変だった」と言っておられました。
まずは、「公民館」や「生涯学習センター」にブロードバンド環境を用意することが e-tax推進のためのインフラとして必要です。
いまは「パソコンはネットが使えこなせにゃただのハコ」の時代です。
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