[No.9670]
雑学「単刀直入」
投稿者:多摩のけん
投稿日:2016/08/25(Thu) 21:44
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ものごとを、率直にいうことを、「単刀直入」というが、「単刀」とは何か。
5世紀の半ば、中国は南北時代。宋の王室は乱れていた。
父は息子に殺され、その息子は異母兄弟に殺され、皇帝に即位すると贅沢三昧の限りを尽くした。
16歳の若い皇帝が王位についている時、側近の1人である寿寂之が1人で刀を懐にし、皇帝を討ったのである。
単独で刀で討った行為が語源となって「単刀」となったのである。
この表現は、後に禅宗の僧侶が、その教えを説く時に「単刀直入」を好んで使い、日常語として世に広く使われるようになったそうだ。
「漢字なるほど雑学辞典」 日本博学倶楽部編 PHP文庫
多摩のけん