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[No.9675] 「平家物語」を読む 投稿者:男爵  投稿日:2016/08/28(Sun) 17:34
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本格的な平家物語ではなく、入門編みたいな本でしたが、源氏と平家の争い、武家政権の誕生までをわかりやすく書いてあります。

  祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

後白河院はなかなかの政略家
清盛に裏切られたら、つぎは木曽義仲、その次は義経と自分に従いそうな武家に声をかける。
とうとう頼朝に征夷大将軍の位をさずけるが、武家社会の到来をとめることはできなかった。

平清盛は、北条時政に頼朝の監視役をさせる。
ということは北条時政は平家の家来で、源氏ではなく平家だった。
別の本にも、北条氏は平家に近いものたちの集団であったと書かれてある。

北条氏は、だんだん清盛の横暴にまゆをひそめ、このままでは嫌われものの清盛の落ち目につきあわされるのではないかと不安をいだき
清盛と縁を切ろうかどうか迷っていたのだろう。

北条氏は決して源氏はなかったので、北条政子が頼朝の妻となっても
源氏と平家の争いを少し離れたところから見ていたのではないか。

だから、北条政子は、自分の子や孫であっても、武家の総領にふさわしい器量ではないと判断すると、(頼朝の子孫に見切りをつけ)自分の一族による天下支配を考えたのであろう。

北条氏は平家でも源氏でかまわない、要するに武家政権の社会を望んでいたのだろう。

鎌倉幕府を滅ぼした足利尊氏は、源氏を名乗ったのは、暗に平家の北条氏を滅ぼし
頼朝の源氏政権を復活させたというポーズをとりたかったからだろうか。
 徳川家康も、自分は源氏だという系図つくりに力を入れていた。


この本は
平家物語に平治物語、義経記、吾妻鏡などの物語を加えて
有名な場面を盛り込んでいるからわかりやすい。 わかりやすくてサービスが多すぎ?

  講談社 青い鳥文庫  時海結以:平家物語
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062852623


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