最新の話ではなく、今から10年以上も前の携帯電話の話です。 情報通信機器の進歩はすばらしい。
ある推理小説を読んでいたら いったん死んだ人が生き返って、知人に電話した後に 誰かに殺されるというストーリーになっていました。
そこで 殺される人が、殺される前に部屋で携帯電話を使ったのではないかと推理するのです。 そして携帯電話をかけた相手は○○なはずだが、その○○は携帯電話の通じない某温泉地域に行っていた。 だから、携帯電話は通じなかった。
ところが、あとでわかったのは ○○は確かに携帯電話の通じないところにいたのだが 携帯電話の留守番電話というものがあって、電話が通じないところでは その近くのローカル局で伝言を保存してくれていた。 そして、電波の通じるところから電話したとき、その伝言を伝えてくれることになっていた。
だから ○○はあとで、伝言を聞いて、それを警察に通報したから 犯人はつかまってしまった。
これは、平成8年当時に書かれた推理小説なのだが まず、疑問に思ったのは、通話記録がその携帯電話に残らないのだろうか(話の内容はともかく、いつ誰にかけたかという記録)ということ。それとも犯人がその携帯電話を隠したのだろうか。
それから 現代の携帯電話では、よほどの山奥でもないとたいていの地域にはかけられるのであろうということ。 昔も今も、あまり携帯電話を使わない私ですが 携帯電話も進歩しているのだろうなということを考えました。
通信機器を推理小説のトリックにつかうとき、その機能がどんどん進むので あとから推理小説を読んだ場合、その時代の読者には、理解できないことが起こりそう。
|