京浜東北線川口の駅で待ち合わせをしたことがあり そこで、あの映画を思い出し それから、この早船ちよの名作を読んだ。 川口にはメロウの某会員がいましたね。
さて この本を読むのは二度目だが 李承晩ラインが出てきた。前回は気がつかなかった。 韓国が北鮮帰還に反対して、日韓関係が一時悪くなった。 そういうわけで、ハナエの夫がサバ漁船に乗り込んで拿捕されたので 釜山に抑留されている。
この物語の最初にヒロインのジュンの叔母のハナエが出産する話がある。 いきなり子どもの本に出産とはという人もいるだろうが、人間にとって赤ん坊の誕生は重要なことだ。
この作品は、雑誌「母と子」に1959年9月から1960年11月まで 14回にわたって連載された。 当時の時代を反映している。 日本は貧しかったが、子どもたちは元気だった。
安本末子:にあんちゃん、光文社カッパブックス(昭和34年) これは作者の約5年前の日記だから だいたい1954〜56年頃りことと考えると キューポのある街のほうが、にあんちゃんの数年後の話である。 が当時は日本はどこも似たり寄ったりの貧しい国だったのだろう。
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