ロマン・ロランの長編小説。
主人公のジャン・クリストフが何かの理由で 故郷から脱出してフランスに逃げ出さなければならなくなった。
ライン川を越えるとき ドイツからフランスへ向かうときも フランスからドイツに移動するときも 国境の駅でパスポートチェックがある。
そういう体験をしたとき ああ、これはジャン・クリストフと同じだと思った。
貧しい人々が屋根裏部屋で暮らす場面がある。 この屋根裏部屋の生活に興味を持った私は あるときの旅行で、屋根裏部屋をあてがわれたことがある。
まるで小説の主人公になったみたいで ジャン・クリストフの世界に突然とびこんだような気になって 嬉しがったものだった。
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