いま読んでいる本です。
日高敏隆:ぼくの世界博物誌、玉川大学出版部 (2007)
フランス式フランス料理 パリ大学のボードワン教授の家に下宿したとき 会食はフルコースだったが、皿は各自一枚。 料理を食べ終えると、皿をパンでふく。 次の料理になったり、サラダになったり。 「ぼくらは日本で料理の作法をきびしく教わりました。ナイフやフォークは外側からとか、スープの飲み方とか」 「それはイギリス式だ。イギリスは料理がまずいから、うるさい作法でごまかしている」 フランスの子供が家庭できびしく教わるのは 「食事のときは、左手にパンを持って!」ということと 「だまって食べずにみんなとお話ししなさい」ということだけだそうだ。
コタキナバルのコピー コタキナバルとはボルネオの北部にあるマレーシア・サバ州の首都である。 ボルネオは今ではカリマンタンと呼ばれる世界で三番目に大きい島。 カリマンタンは大部分がインドネシアに属するが、北部はマレーシアのサバ州とサラワク州になっている。 コタキナバルの住民は大部分がマレー系のカダザン人、しかし中国人もたくさんいる。 著者たちは毎朝七時に、中国人の店へ朝めしを食べに行った。 朝めしはミー・スープ、つまりラーメンだった。このラーメンには鶏肉や肉のつみれなどもたっぷり入っている。 飲み物はコピー、つまりコーヒーのこと。 このコピーは大きなガラスのコップの上のほう約三分の二はたしかに黒いコーヒーだが、下三分の一は白い。 この白い部分はコンデンス・ミルクでよく見るとその底にはたっぷり砂糖が入っている。 コピーをさじでかきまぜて、全体に白くなったカフェ・オ・レを飲むと、これが甘いのだがおいしいという。(糖尿病の人にはどうだか) (サンダカンはコタキナバルと同じくボルネオのサバ州にある。サンダカン八番娼館のあったところ)
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