マーチャン
> 東京帝国大学教授目前の漱石先生先生、朝日新聞にスカウトされて結構乗り気だったようです。
> また、漱石先生も、単なる「小説担当」ではなく > 「文芸欄(現在の「学芸欄」のようなものでしょうか)」 > を創設して「論評」や「随想」「美術評」「音楽評」などを掲載することも > 含め「かわら版」から脱皮し「クオリティーペーパー」に > 近づけようという構想をお持ちであり、その実現にも努力された。
新聞といえば 石川啄木は特に釧路でその才能を発揮して 新聞の売り上げに貢献したようです。
また 徳富蘇峰の国民新聞の「国民文学」欄では 高浜虚子らが担当して、小宮豊隆、安部能成など、漱石門下生なども協力 連載小説では、徳田秋声が「新世帯」、上田敏が「渦巻」を発表したほか 高浜自身2作を発表しました。 また、森鴎外がイプセン「ジョン・ガブリエル・ボルクマン」の訳を発表をしたようです。
それから 思い出すのは国木田独歩です。 徳富蘇峰の「国民新聞」の記者となります。 日清戦争に海軍従軍記者として参加し、弟・収二に宛てた文体の「愛弟通信」をルポルタージュとして発表し、「国民新聞記者・国木田哲夫」として一躍有名となるのです。
日清戦争従軍記者・招待晩餐会で、日本キリスト教婦人矯風会の幹事 佐々城豊寿の娘・信子と知りあい、熱烈な恋に落ちるが、信子の両親から猛烈な反対を受けてしまう。 独歩は、信子との生活を夢見て単身で北海道に渡り、僻地の田園地帯に土地の購入計画します。「空知川」はこのことを綴った短編です。
結局、独歩と信子の恋愛は失敗し、有島武郎の「或る女」として小説に残されます。
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