外交官として華麗な経歴を持つ氏が、アルゼンチン大使時代に英語で書き、タトル商会から出版された同上の本が、忽ち当時の愛知外相の忌諱に触れ、大使を解任されるという大事件となった。
なにが紋題だったか。つまり、以下の
Of all the races of the world,the Japanese are perhaps physically the least attractive,with the exception of Pygmies and Hottentots.
非難はこの点だけを取り上げて何のかんの云っているが、実はこれのみを云うものは全体を読んでいないのである。他のページに氏の卓見が溢れているというのに。
長らくく日本の政治を独占してきた自民党にも、悪辣なあるユダヤ夫人にも平等に激しい非難の矛先は向かっている。また、中国に対する態度では基本的に友好的だし、日本人の体格の貧弱について述べた、例の自虐思想と云われる部分でも、人種的に近い中国人や韓国人の体格については、むしろ手放しで褒めている。その見るところが非常に公平なのである。
あるサイトで、在日のフランス人民俗学者が同上の本を取り上げ、日本人には耳が痛いかもしれないが、日本人の真実をついた個所が多く良書だと思うと書いていました。同氏は、日本語が達者で、宮本常一の名前を、正しくツネイチと発音する知日派です。
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