最近、知人から、「幸徳秋水」現代語訳が回ってきて、一読しました。
驚いたことに、明治末期の世相が、現代の世相にそっくりなのです。 以下、明治34年発行の「帝国主義」からの引用です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 今日の経済問題
そして、思え。欧米における貧富の懸隔がますます拡大して、富と資本がますます 一部少数の手に蓄積され、多数人民の購買力が衰微をきわめるようになったのは、 ほかでもなく、現在の自由競争制度の結果として、彼ら資本家・工業家が、その資本 に対する法外の利益を独占しているためではないか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「彼ら資本家・工業家が」を「彼ら金融資本家が」と書き換えれば、いま書かれた としてもおかしくないですね。
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