村井雅清:災害ボランティアの心構え
著者は阪神大震災をきっかけに ボランティア活動を続ける。 本人が言う、まさか16年も続けるとは。 以後国内だけでなく海外の被災地にも飛び ボランティア活動を続けてたくましくなっていく。
早々と神戸からボランティアを派遣したのであったが 今回の災害は特別で、著者はボランティアはまだ行くべきではなかった かとジレンマに陥った。 その理由は3つあった。 ・大きな余震が続いたこと ・被災地でがガソリンなどの燃料が不足したこと ・福島第一原子力発電所の事故が起きたこと こういうことがなければ、ボランティアは早く行って現地の人たちを 少しでも助けるべきである。
それでもヒットは 宮崎県の新燃岳の噴火で農家は、収穫した野菜についた火山灰を落として 出荷し続けていたが、市場では買い叩かれて、せっかく採れた野菜を 廃棄処分する農家も出始めていた。 そこで、この野菜を東北の被災地で使うことを思いつき 新聞テレビの協力により全国から募金4千万円(4月中旬時点)を集め これで宮崎の野菜を買い込んで、石巻の炊き出しにつかったところ 大変感謝されたという。(運送は栃木や熊本のボランティアたち)
役所がボランティアに対してマニュアルをつくって押しつける傾向があるのは この著者はいかがなものかと述べている。 例として ・ボランティアセンターの指示で動いてください ・ボランティ同士の批判はやめましょう ・単独行動は避けてください ・休憩をこころがけましょう ・写真撮影は極力控えてください ・ゴミは持ち帰りましょう などいっぱいある。
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