「私の青森駅/ボクとワタシの新幹線」作品集、NPO法人青森編集会議
青森駅をめぐって それぞれの人の思い出がある。
満州から引き揚げてきて、やっと青森駅に着いたら 町は何もなく見渡す限り焼け野原だった。
就職列車で上野行きの夜行列車に乗ったときの思い出。
北海道に帰るとき、長いホームをかけあしで走って青函連絡船に乗ったが 時化で船酔いして苦しかったこと。
保安隊に所属して船で津軽海峡を渡ったのは昼だった。 その夜に洞爺丸台風で連絡船の事故があって多くの犠牲者が出た。
恋人と待ち合わせした大事な青森駅のホーム。
自殺しようとしての旅の途中の青森駅で、物売りのおばさんに声をかけられ 自殺を思いとどまった話。
そこに色々な人生を見た。 人生とはいいものだ。
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