画像サイズ: 310×501 (32kB) | その形状からやれ旧式の金属製びん冷却器だとか、ヒヨコ保育器、また缶型の真空掃除機だの、四方八方から散々悪評を浴びせかけられたUFO。
その、彼自身の撮影になる写真と、前代未聞の宇宙人との会見記は、世界中に特大の反響を呼んだことは、だれにも否定できないことである。
しかし、真偽と云う点で云えば、お世辞にも真実とは言えない。あっしは、むしろSFの傑作と思っている。何よりもその発想が面白いし、作品自体首尾一貫した形を持っている。
古くはシラノの月太陽旅行記などがないわけでないが、アダムスキーの方は向こうからやって来るのだし、種々の点でとても太刀打ちできないと思われる。
ただし、へええ、金星にも土星にも、木星にまで生物がいるのかよー、しかも人間そっくりのとか最初案内のおとこは英語で挨拶したっていうけど、そのおとこ、どこで英語覚えたんだよー、とか、ええっ、金星にもNOVAとかジオスとかってあるのかよー、とか云いだす輩の前では、宇宙人への扉はおそらく永遠に、固く閉ざされたままであろう。そうした言動はおトモダチをきっと不快な思いにさせるだろう。 |