セロひきのゴーシュ は宮沢賢治の童話。
どうも噂では 賢治もセロを弾いたけれど、ゴーシュのように下手だったらしい。 ゴーシュはフランス語で「ゆがんだ」とか「下手な」という意味だ。 (ゴーシュはgauche。元来「左」という意味)
下手でも楽長から叱られても、ゴーシュは一生懸命練習する。 睡眠時間をけずってまでセロの練習をするしかなかった。
そして応援か冷やかしか、毎晩のように動物たちが練習の時やってくる。 自分なら血を吐いても叫ぶと言ったカッコウから、 正確な音階と練習の必要さを学ぶ。 子ダヌキからリズムの勉強をおそわるし、二番目の糸を弾くとき遅れることを 指摘される。
毎晩やってくる動物たちにじゃまされたりしながら、少しずつ上達していった。 そして、演奏会の後に楽長からほめられる。 人間何ごとも一生懸命やれば、それなりの成果を上げることができるのだ。
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