画像サイズ: 640×534 (95kB) | 内子座 つづき
奈落に降りてみました。暗くて階段が急なので、ゆっくりゆっくり慎重に降りました。 なるほど、今は照明がありますからいいですが、昔、こんなところで仕事をしていた大道具の方なんかは怖かったでしょうね。通路も狭いですし。やはり「奈落」は「地獄」だったのでしょう。 「セリ」なども当時は木製ですから、動かすのが大変だったでしょうね。 二階にもあがってみました。こちらは桟敷でお座布団が置いてありました。(1階は現在、「椅子席」になっています)。 資料室もあり、この小屋で使っていた、拍子木、下駄、人形などが飾ってありましたよ。 受付の女性の方が、また出てきてくださって、いろいろ解説をしてくださいました。 いわゆる「芝居小屋」は、現在も稼働しているものだけでも、全国に9軒あるそうです。 このなかで一番古いのは、香川県琴平町の「金丸座」。天保6年の創設と言いますからハンパじゃありません。(「こんぴら歌舞伎」公演、みたいですねぇ」 こういう「芝居小屋」は、組織化されていて、お互いに情報を交換しているそうです。(全国芝居小屋連絡協議会) なお「内子座」は、現在、年一回の文楽の公演を含め、年に60回は、使われているアクティブな施設だそうです。 なかを見てお話を聞いて、町の皆さんが、この芝居小屋を愛し、大切にしている気持ちが伝わって来ました。 この町の滞在時間は、僅か3時間です。しかし、実に充実した見物ができました。 待っていただいていたタクシーで駅に着き、列車で10分ほどの「伊予大洲町」へ移動します。 |