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[No.196] 南国土佐を後にして 投稿者:男爵  投稿日:2012/03/10(Sat) 08:57
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南国土佐を後にして

ペギー葉山の代表的な歌だが
もともと、鈴木三重子などがレコードに吹き込んだ歌だった。

放送局の記念行事のとき
請われてペギー葉山が歌い大ヒットした。

彼女はジャズ歌手だと自覚していたから
この民謡調の歌を決して歌いたくなかった。
  根負けして一度だけなら歌うと引き受けたと自分で述べている。

ところが
ペギー葉山の歌があれよあれよという間に大ヒットして
ついには映画化され
そして
この映画がヒットしたことを受けて、小林旭主演の「ギターを持った渡り鳥」などの「渡り鳥シリーズ」が続々制作されることになった。

こうして
ペギー葉山自身も彼女のレパートリーを広げて
芸能界に活躍する場を広げたことになった。
 人の頼みを引き受けるという寛容さが成功に繋がった。情けは人のためならず。


[No.936] Re: 南国土佐を後にして 投稿者:男爵  投稿日:2012/04/03(Tue) 13:40
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ペギー葉山の夫は 映画俳優の 根上 淳
(本名 森 不二雄)

父方の祖父はオーストリアの音楽家ルドルフ・ディトリッヒ(Rudolf Dittrich、日本名=日土理非)、祖母は森菊。
父はヴァイオリニストの森乙

ルドルフ・ディトリッヒは
いわゆるお雇い外国人で
「筝曲集」収載の「桜」と「花くらべ」をピアノ曲にして
ライプツィヒの出版社から出版している。
そのほか、端唄、小唄など三味線伴奏のはやり歌の類を
ピアノ曲に編曲してウィーンの出版社から出している。

彼は日本女性から三味線の手ほどきを受けたが
それが森菊のことである。

なお
「筝曲集」とは
明治政府の音楽取調掛が
邦楽の俗謡を改良し普及させる事業の一環として
明治21年に発行した筝曲の楽譜集である。
これは五線譜による筝曲集として最初期のものである。

だいぶ固い内容になってしまいましたが
要するに
『帰ってきたウルトラマン』(伊吹竜隊長役)などに出演した根上 淳
の祖父はお雇い外国人音楽家で
日本の邦楽にも(洋楽にも)大きな功績のあった人です。