> 琵琶湖周航の歌 > 作詞:小口太郎、原曲:吉田千秋
旧制第三高等学校のボート部部員の 小口太郎が作詞した。 そして 当時三高のなかで流行っていた「ひつじぐさ」の曲が歌詞にピタリと合うので その歌を作曲した吉田千秋が作曲者ということになる。 http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/02/post_e5c9.html
というわけで 長野県岡谷市出身の小口太郎と 新潟県新津市(現在は新潟市に合併)出身の吉田千秋にちなんで 両市の活発な交流がはじまったことが 平成7年10月5日の「信濃毎日新聞」に載っていた。
会ったこともない二人が それぞれ独自に作詞活動と作曲活動をして 「琵琶湖周航の歌」にピッタリあったのが不思議だったが 七五調を四節繰り返した構成になっているからだと気がついて 納得した。
こちらの本には 七五調四節ということを明確に記述している。 小菅宏:「琵琶湖周 航の歌」誕生の謎 (私はこの本を読む前に七五調四節に気がついた)
この本には イギリスのE.R.Bの作詞した児童用唱歌の詩 「Water Lilies」を吉田千秋が訳詞したものが 述べられている。 吉田千秋の訳詞「ひつじぐさ」は大正二年の 「ローマ字」九月号に掲載されている。
実はこの訳詞については 明治四十三年に「英語青年」に東京高等師範学校教授の 石川林四郎が「睡蓮」として発表している。
吉田千秋の訳詞「ひつじぐさ」は石川林四郎が「睡蓮」を 参考にしているようだか、詩としては吉田千秋のほうが すぐれているようである。
大正四年の八月に「音楽界」誌上に 「ひつじぐさ」の訳詞に曲をつけた作品が掲載された。
|