[No.639]
猩々
投稿者:瀬里恵
投稿日:2012/03/25(Sun) 10:24
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…再び謡曲の話題でご機嫌を伺います。… ボクが一番好んで謡う(実は、唸ると言うのが実態…笑)謡曲は 「猩々」です。 ♪♪是れは唐土(もろこし)かね金山の麓 揚子の里に高風と申す 民にて候。さても我親に孝あるにより ある夜ふしぎの夢を 見る。揚子の市に出でて酒を売るならば 富貴の身となるべ しと♪♪ と言う訳で夢のお告げに従って揚子に店を構えて酒屋を営むと その内 次第にお金持ちになった。ところがいつの頃からかいつ も酒を飲みに来る客がいて、幾ら呑んでも赤くならないし、酔い もしない。不思議に思って名を尋ねると、(潯陽の)「海中に住む 猩々である」と答える。 ある日 高風は潯陽江へ出かけ 猩々と酒を酌み交わす。宴も 終わる頃になって、「有難や御身心素直なるによりこの壷に泉を たたえ唯今返し阿多振るなり」と 猩々は一つの壷を与える。 いつの間にか酔い潰れ眠ってしまった高風がふと目覚め 今の は夢だったかとあたりを見回すと 貰った壷は確かにそこにあっ た と言うお話…。 実はyoutube で猩々の「能」を探したが見つからない。その代り 謡曲「猩々」をバックにしたバレーを見つけたので紹介します。 http://www.youtube.com/watch?v=hT_dcPdYic8 瀬里恵