[No.58820]
Re: ウスバシロチョウ
投稿者:男爵
投稿日:2019/05/24(Fri) 05:23
[関連記事] |
Panさん、みなさん こんにちは。
> > アルプスのアポロチョウの仲間で
> > それらの仲間の蝶は、主に高山に分布します。
> > (三蔵法師も越えた天山山脈にもいます)
> どのようにしてその山脈を越えたのでしょう?
たとえば 高山蝶のベニヒカゲは
東北の高い山にもいますが、長野県のアルプスにもいます。
かつて日本列島は氷河期で、寒いところに強い高山蝶ベニヒカゲはいたる所にいたと推察されます。
それからだんだん暖かくなって、ベニヒカゲは山の上に移動していったと考えられています。
今では,飛び離れた、各地の山の上にだけ棲息しています。
(高い山から山へと移動していったのではないのです)
岩手県にしかいないと言われるチョウセンアカシジミ(天然記念物)
かつて
日本列島と朝鮮半島は陸続きでした。
朝鮮半島からチョウセンアカシジミがやってきて、日本列島各地に棲んでいた。
やがて日本海で日本列島は朝鮮半島と切り離され、環境が変わり、しだいにチョウセンアカシジミは棲みやすい地方へと移動して
結果的に、環境が一番適していた岩手県に残ったと推察されています。
弱いチョウセンアカシジミは、軟らかいトネリコの若い葉を幼虫が食べるのです。
大きな木となったトネリコは歯が固くて,食草に適していない。
里山で、若いトネリコを常に栽培してきた岩手の環境だから
チョウセンアカシジミも生き残っている。
そう考えて
岩手のチョウセンアカシジミの保護団体は,今もチョウセンウカシジミを保護しています。
時々、東京からチョウセンアカシジミの卵をとりにやってくる人がいます。
飼育して(ネットオークションで)高く売りつけるのです。
この怪しい卵取りの人は、警察に摘発されています。
岩手の警察も,蝶に詳しいのです。 その時期にチョウセンアカシジミの生息地に捕虫網を持って歩いていたら,怪しいと思われて職務質問されます。 気をつけましょう。