昴さん、マサちゃん、みなさん
「シベールの日曜日」
元空軍のパイロット(主人公)は、第一次インドシナ戦争でのトラウマが原因で記憶喪失になり 優しい看護婦と同棲していたが ある日ひとりの少女に出会う。彼女は孤児であった。
寄宿学校に入れられていたその少女と 日曜日ごとに彼は会うようになる。
自分が誰だか、戦争に行ったことすら わからない彼は、しかし、その少女と会っているときだけ童心にかえり 幸せである。
この映画の最初の場面で 主人公のパイロットはインドシナで地上を逃げまどい追い詰められ恐怖にかられた 少女のおびえた顔を見る。
それがトラウマの原因であることを映画は暗示するのだが それは 「禁じられた遊び」において、十字マークの飛行機(ドイツ軍の飛行機)で 少女の両親が撃たれ少女が孤児になる場面と対照的である。
つまり 「シベールの日曜日」は「禁じられた遊び」を意識して製作された映画であろう。
この映画でも 主人公の男は少女を喜ばせようと、彼女にプレゼントするため 高い教会の塔の上にあがる。(ミッシェルも少女のために教会の十字架を盗む)
少女のクリスマスプレゼントはツリーにぶらさげた小箱だった。 その小箱を開けると、紙が一枚、その紙には「シベール」という名前が書いてあった
少女はお金もかけず、大切なものをプレゼントした。 これを見て、こういうプレゼントもありなんだと思いました。
|