> 健さんはいい映画に出てますね。最近では「あなたへ」かな。 > > 網走番外地も殆ど見ました。尊敬する俳優です。
主人公の橘真一(高倉健)はどうして網走刑務所に入れられたか。
九州での生い立ちには、悲しくつらい思い出がある。 幼かった自分と妹を飢えさせないために母が不幸な再婚をしたこと、養父の横暴に耐え切れず母と妹を残して家を出たことを(網走刑務所で)回想する。
都会へ出てやくざとなった彼は、渡世の義理で人を斬り3年の刑期を宣告され網走刑務所に送られたのだった。 保護司の妻木だけは親身になって相談に乗る。 故郷の妹からの手紙によると母が死の床にあり1日も早く戻ってほしいという内容であり、同情した妻木は仮釈放の手続きを約束してくれた。 ところが、雑居房では依田、権田たちが脱走計画を練っており、密告すれば渡世の仁義を踏みにじるイヌとされ、巻き込まれた場合は仮釈放もないため橘は苦悩する。
この脱走計画を直前になって失敗させたのは、同じ雑居房にいた阿久田老人であり、彼の正体こそ(八人殺しの)「鬼寅」だと明かされる。
鬼寅は橘の苦境を見抜き、命がけで彼を救ったのだった。 (映画の中では、高倉健は鬼寅演ずる嵐寛寿郎に、自分のために一芝居してくれたと礼を言う) 翌日、森林伐採の労役でトラックに乗せられた依田らは無蓋の荷台から飛び降りる。権田と手錠でつながれた橘も彼と一緒に飛び出して脱獄囚とされてしまう。
せっかく仮釈放認可がおりたのに、妻木はやっともらった橘の仮釈放認可の書類を破りすて二人を追う。
鉄道線路が見える所まで逃げてきた(鎖でつながれた)橘と権田は SLの進行してくる線路の上に鎖をおけば、鎖が切られるのではないかと考え 線路の内と外のどっちにするか、くじを引く。 SLのナンバーの末尾の数字が、丁か半か賭ける。
高倉健は負けて、レールの内側に身を沈める。
鎖でつながれた二人の囚人というのは、アメリカ映画にあったのを この映画に取り入れたのであろう、
橘真一 - 高倉健 保護司・妻木 - 丹波哲郎 権田権三 - 南原宏治 依田 - 安部徹 阿久田(鬼寅) - 嵐寛寿郎
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