昴さん、こんにちは。
> 「オーケストラの少女」(37)を映画館で見たのはいつ頃だったか?15年 > 前の4月、テレビで久しぶりに見てそのときの感激を追体験しました。 > 失業楽士を父に持つ少女ディアナ・ダービンが当時の世界的名指揮者 > ストコフスキーに懇願して、最後には彼の指揮でトラビアータを演奏 > する失業楽団員の素晴らしい笑顔、良かったですね。 > ダービンの奇計で父たちの演奏するハンガリア狂詩曲の途中でストコ > フスキーの手がひくひくと動き出すカット、見事でした。
いま読んでいる本に この映画のことが載っていました。 著者は感激して5回も見たとか。
ディアナ・ダービンの天使のような歌声 ストコフスキー指揮のフィラデルフィア交響楽団の音色のとりこになった。
彼女の堂々たる演技とその歌声に魅せられた人は多い。 オペラ「椿姫」から乾杯の歌、モーツアルトの「ハレルヤ」、 オーケストラはチャイコフスキーの「第五交響曲」 ワーグナーの「ローエングリン序曲」 リストの「ハンガリアン・ラプソディ」
しかし、映画館を一歩出ると、外の世界では戦時色が色濃くなり、頭の上には戦雲が漂っていた。
高橋巌夫:昭和激動の音楽物語
この本には 戦前来日した世界一流の演奏家がざっと紹介されています。
昭和二年 ジンバリスト 昭和三年 ティボー、クライスラー 昭和四年 ガリクリチ、セゴヴィア 昭和六年 シゲッティ、ハイフェッツ 昭和七年 シゲッティ、ジンバリスト 昭和八年 モイセヴィッチ、フリードマン 昭和十年 ルービンシュテイン、シャリアピン 昭和十一年 シャリアピン、ケンプ 昭和十二年 マレシャル、エルマン
この中で、ハイフェッツやシャリアピンの名前は知っていましたが シゲッティの名が書かれてあるのを見て 太宰治の「ダス・ゲマイネ」に名前のあったことを思い出しました。
これを見るまでは、あれは太宰の創作だと思っていました。
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