戦後、没落が確実となった華族安藤家。 財産を失い、屋敷まで手放さなければならないところまで追い詰められていた。 最後の催しとして華やかな舞踏会を開いた。 なんと、元雇っていた運転手が運送会社の社長になっていて、この屋敷を買い取るという。 当主の安藤忠彦は自尊心を微塵に砕かれてしまい、自殺を決心する。 舞踏会が済んで、忠彦がピストルを取り出したところを、次女の敦子が体当たりでピストルを取り上げて、電蓄(電気蓄音機)の中に隠し、父の忠彦とダンスを踊る。 回っているレコードと枠との間に隠されたピストルが印象的だった。 昭和22年作成の映画。 僕が中学生の頃の夏休み夜、小学校の校庭で観た映画です。
|