> 湯島の白梅(婦系図の歌) 作詞:佐伯孝夫、作曲:清水保雄 > > 泉鏡花の小説「婦系図」を昭和17年に、マキノ正博監督により > 早瀬役:長谷川一夫・お蔦役:山田五十鈴の主演により製作された東宝映画「婦系図」の主題歌。
金沢のほこる作家の泉鏡花
彼の母鈴は葛野流大鼓方中田万三郎豊喜の娘で、その兄(次男)金太郎は請われて宝生流シテ方の松本家に養子入りした。すなわち宝生九郎の高弟として知られた能楽師松本金太郎がこれで、その子松本長は鏡花の従兄にあたる。長の長男は俳人松本たかし、次男は松本惠雄(人間国宝)。
母は、鏡花にとって終生追慕の対象であった。12歳で松任の「成の摩耶祠」を訪れたとき、摩耶夫人像を母の面影に重ねて以来、彼は死ぬまで摩耶夫人を信仰していた。
妻・すずはもともと神楽坂に桃太郎という名で出ていた芸妓で、師紅葉は二人の関係を絶対にゆるさず、「女を捨てるか、師匠を捨てるか」とまで鏡花に迫った。 二人はお互いを想いながらも泣く泣く離別を決意し、この体験が『婦系図』の湯島天神の場の下敷きになっているという。
紅葉の没後、鏡花はすずと結婚し、夫婦仲ははなはだよかった。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%89%E9%8F%A1%E8%8A%B1 鏡花を囲む九九九会(くうくうくうかい)が、里見と水上を発起人として始まり、常連として岡田三郎助、鏑木清方、小村雪岱、久保田万太郎らが毎月集まった。 など読むと、全国オフの金沢での泉鏡花記念館で見た美人画を思い出す。
泉鏡花の師匠である尾崎紅葉としては 芸者ではなく、いわゆる名門上流階級から嫁をもらわせたかったようだが 泉鏡花はマザコンのようで、亡き母と同じ名前のすずに強くひかれたらしい。
師匠の言葉に逆らえず、いったんはすずと別れたが、紅葉が死んでしまったから すずと一緒になって死ぬまで暮らしたという。
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