夏子さん
> 私が初めて見た舞台は、新制作座の「泥かぶら」だったと思います。
> 多分、中学時代に、学校の体育館で見ました。 > 礼儀知らずの田舎の中学生たちは、舞台の始まる挨拶があっても騒いでいて、 > その劇団のおじさんに、舞台上から手厳しく叱られ、お説教をされました(^^; > もう一つの記憶は、舞台装置、ことに照明が美しかったことに感動しました。
> 劇団は、当時、全国各地の学校などを回っていたようですから、こちらにも、 > ご覧になった方がおありではないでしょうか?
私も見ました。 中学生のとき町の劇場で。 そこは映画を上映するが、杉村春子の劇も見られたのです。 宝塚さえも。
真山美保(1922−2006)の演劇でした。 彼女は真山青果の長女です。 昭和26年新制作座を創立。翌年「泥かぶら」を発表し、全国を巡演。
「泥かぶら」は原作がジョルジュ・サンドの「愛の妖精」で それを日本の時代物に直したようです。
貧しいから汚れた着物しか着られず 「泥かぶら」とはやしたてられた泥んこの醜い娘が おじいさんの忠告を聞いて 人に親切にして笑顔をたやさないでいるうちに(いろいろなできごとのあと) あるとき人からきれいな娘だと言われ そのとき自分の美しくなったことに気がつくのです。
当時は見ていて これは劇だから(ドラマだから)と 思っていましたが だんだん人生経験をつむと 笑顔の人と、いつもあいそのないこわい顔をした人とでは やさしい笑顔の人のほうが、大勢の人が寄ってくるので 自然に人から好意を受けたり、良い情報が集まるなど 笑顔の人には福が来る(笑うかどには福きたる)ということになる ということが実感できるようになりました。
私の尊敬する仏教学者ひろさちやも書いていましたが いつもコワイ顔をしていると人から言われたそうです。 でも、これは(地声でなくて)地顔なんですと思っていたが なるべく笑顔になるよう努力していたら だんだん笑顔もいつもできるようになり、人からも声をかけられるようになったとか。
カウンセラーにしても こわい顔をしたカウンセラーよりは やさしい笑顔の人のほうが多くの人が相談に集まるでしょう。
病院の受付でも こわい顔の女の人だと(診察券や保険証を忘れて叱られそう)なんとなく気が重い やさしい女の人の病院につい行ってしまうのではないでしょうか。 患者がたくさん来れば経営もよくなり、給料もよくなる。また顔もほころぶ。
> 「泥かぶら」は、息の長い演劇で、今でも演じられているようです。機会があったら、 > もう一度見てみたいものです。
機会があればどうぞ。
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