「ブリキの太鼓」は ドイツのノーベル賞作家ギュンター・グラスが1959年に発表した長篇小説を 1979年にフォルカー・シュレンドルフによって映画化したもの。
エログロ要素の多い映画で16歳以上でないと見られない映画だった。 ドイツの映画館は年齢制限があって 児童向きの映画でも6歳以上と書いてあった。 どうやら乳幼児を連れて映画館に入ることは許されないらしい。
1954年、精神病院の住人であるオスカル・マツェラートが自らの半生を語る。 1899年にジャガイモ畑で祖母がイモを食べている時、警官に負われた男を救う。 (警官はプロシア風の頭頂に尖った剣が突き出た帽子をかぶっていた) 1924年のオスカルの誕生、3歳の誕生日における成長の停止、ナチ党政権前後におけるダンツィヒ自由市の小市民的心性、戦前・戦中・戦後の遍歴などを局外者の視点から描く。
主人公のオスカル・マツェラートは3歳で成長を止めた少年。 叫び声でガラスを割ることができる。
(第二次大戦でドイツは敗北したから)オスカルは戦後にその地を引き揚げなければならないが、祖母はその地を離れられなかった。 汽車に乗るオスカルは祖母と永遠の別れをする。 その場所は逃げてきた男を祖母が救った場所だった。
ドイツ語の勉強として見たのだが ドイツの映画館でドイツ人が笑うのを耳にしながら見たという臨場体験が またドイツ語の生きた勉強だったようだ。
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