写真集「雪国はなったらし風土記」 無明舎出版編 1988
文章はなく モノクロ写真とその説明なので これを、ここで紹介するのはなかなか困難。
紅白歌合戦をテレビではなく、ラジオで聞くと アナウンサーが華やかな舞台や歌手の衣装を説明しても テレビ画面を見るのにはかなわない。
それと同じで 写真を見れば感動したり、何か感じることも 文章で説明しても、いまいちの感がある。
それでも 地方の子どもの生活の記録なので ここで紹介することの意味は少しはあるだろうと考えて 紹介してみましょう。
この出版社(無明舎)は、明治・大正・昭和の秋田県の写真集十三巻にして 出版したのだが、収集した写真は膨大なもので、出版した写真集に使わなかった写真は八割も残った。
そこで、残った写真の中から、感動的な子どもたちの映った写真をまとめて この写真集にしたというわけである。 いわば秋田の子どもたちの昭和史といったところであろう。
だが、同じ頃に東京の大手の出版社があいついで子どもの昭和史をテーマにした 写真集を出したので、それを意識して 「雪国の遊びや子どもの生活」の写真集にしたという。 そして、昭和二十年代後半から高度経済成長期前までとした。
ちょっと写真を紹介しましょう。
・刈り入れの終わった田んぼで草野球をする子どもたち
・スキーを滑る女の子のモンペのストライプは当時のファッションである。
・コタツの上の「ケン玉」と月光仮面のマスク(お面)、かたわらでプラフープで遊ぶ女の子
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