>日本の食生活全集 農山漁村文化協会 >という全集があります。
その中の5巻 聞き書 秋田の食事
秋田も地域によって異なるが、米代川流域の大館市近郊
四季の食生活
冬の朝食 納豆、大根の一本漬、大根の干し葉がゆ、大根の干し葉汁 基本的には米と麦の混ぜ飯だが、不作の時には少量の米に大根の細切りをたくさん入れた糧飯(かてめし)を食べる。
冬の昼食 大根の一本漬、はたはたの塩焼き、そばねり、たれ
冬の夕食 にしん漬(身欠きにしん、にんじん、干し大根)、野菜の鮭ずし(白菜、にんじん、大根)、いかの塩辛、ごはん、味噌仕たての貝焼き(そすけそうだら、たらの子、ねぎ、豆腐)
春の夕食 わらびおひたし、生にしんの焼き魚、漬物(たくあん、きゅうり)、麦飯、豆腐とぜんまいの味噌汁
夏の朝食 玉菜のおひたし、漬物(なす、きゅうり)、麦飯、味噌汁(二度いも、ささげ、みず)
夏の昼食 ゆで小豆、焼き魚(塩鮭)、湯づけまま、しょっつるなす焼き
秋の昼食 大根の味噌漬、湯づけまま、貝焼き(卵、ほうれんそう、煮干し、味噌)
秋の夕食 漬物(たくあん、なす)、ごはん、たら入り湯豆腐(たら、豆腐、にんじん、ねぎ)、たれ
他の県の場合、(大正から昭和初期にかけての食事なので) 麦飯が多いのだが、秋田県では米の飯が出てくる。 これは米の産地だからなのか。
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