皆様、こんにちは、
昨年12月、徳島県で、大雪のため孤立状態になった集落で、緊急電話が繋がら なくて困った事態になったニュースを聞きました。
停電時にIP電話が使えなくなったからでした。
徳島県では、2002年から「全県CATV(ケーブルテレビ)網構想」に取り組んで いて、お蔭で、県内のCATV普及率は88.3%に達していたとのことです。 そして、CATVと一緒に安いIP電話を申し込む世帯も多かったらしいが、ありう ることです。これが、大雪では裏目に出た訳です。
実は、私も、昔からある固定電話を、ひかり電話に変えるかどうかはなかなか 踏ん切りがつきませんでした。このようなIP電話は、関係機器にAC電源を 必要とするので、停電になるとアウトです。セーフティルートは二重以上にす べしという鉄則に反します。
しかし、携帯(ガラケー)を家族で持つようになってから、「複数」鉄則が 満たされたので、ひかり電話に踏み切りました。
なお、昔からの一般の電話は、電話線に約50ボルトの電圧で電気が送られて 来るので、停電でも使えます。電話線が切れない限り、停電しても電話だけ は使える訳です。
一方、NTTが光回線で提供するIP電話「ひかり電話」の場合、注意書きにも 「緊急通報(110番、119番)を含む通話ができません」と書いてあります。 これはCATV電話も同じです。停電でも使えるようにするには、別途AC 電源を用意しておく必要があります。
ガラケー、スマホは、090などで始まるものは、110,119などの緊急 電話に繋がります。(これはマニュアルを見れば書いてある) ただ、スマホは電池の持ちが悪く、1日でなくなる場合もあり、電池がなくな れば只の箱。災害時は停電が長くなることもあり、大変。ガラケーの方が持ち はよさそう。予備の乾電池から充電とかいうことも考慮しておかないといけな いのかも。
一方、スマホの、LINEやスカイプなどのIP電話も119,110は不可。
シニアは119,110のお世話になることが多いので、大変。
ところが、どれが119,110に繋がって、どれが繋がらないのかを 正確に知ってはいない場合が多い。知っていても災害時には忘れている。
悪いことに、通常時に、119や110に繋がるかどうかのテストがで きない。テストで119や110に掛けたら、テストとは思わない消防や 警察の電話応答者は、何が起こり、誰が掛けたかを直ぐに聞いてくるから、 「実はテストです」と言おうものなら、「これは緊急電話です。遊ばないで 下さい」と言われかねない(苦笑)。やてみた方ありますか?
どうもこの話、結構面倒かも。 いかが思われますか?
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