つい先日まで、我が家の固定電話にかかってくる、詐欺かどうかは不明だが、迷惑電話は インターネットの通信料金が安くなります、という内容が圧倒的に多かった。
話の仕方が、詐欺ではなくても詐欺まがいで、一切応じなかった。いかにも、現在 利用中の会社からの案内のように見せかけるものが大半だったからだ。
気が付くと、そういう内容の電話は一切かかってこなくなっていた。期限のある話だった ようだ。最近、よくあるのは、リサイクルショップというふれこみで、商品がまだ少ない ので探している、お宅に使わなくなったアクセサリーとか電気製品などはないか、と 言うもの。
もちろん、片っ端から「ありません」と断っている。
この頃、アクセサリー云々は口実で、ほんとは、家に来ることが目的ではないか、と 思い出した。玄関の中に入り込むのが、目的ではないかと思うのだ。そこから先は、 あるいはアクセサリーや不用品の買い取りが目的とはしても、とても、まともな商売を する気があるとは思えない。
町を車で流す「さおだけ屋」さんがいるが、2本1000円などとスピーカーで呼び 込んでいるが、実際は、1万円くらいから、高いところでは90万円とかを騙し取られ た、被害があるそうだ。
90万円には驚くが、おそらく、被害者は怖くて逆らえなかったのではないかと 思う。
数十年も前だが、恐怖感を抱かせるセールスマンに何度か来られたことがある。 素早く玄関に入って、こちらの逃げ道を塞ぎながら、わざと、家の中をキョロキョロと 覗くふりをする、あるいは体をピタッと寄せてくる等、の行動だ。非常に怖かった覚えが ある。
実際に、犯罪を犯すと言うより、相手をおびえさせ、買わせたり、契約させたりる手 だったのだと思う。
さおだけ屋の被害者も、おそらく、そういう手に引っかかったのではないかと思う。 とにかく、知らない人は対面で話をしないことが、被害を避ける鉄則ではないか。
その点、電話の詐欺は、対面しないだけ、恐怖感はないのでまだマシだが、 こんなにも被害が多いのはなぜか、と思う。日本人は、基本的に善意の持ち主で、 言い換えればお人よしなのが影響しているのかもしれない。自分が人を騙さないから、 騙す人がいるとは思わないのではないか。
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