皆が海外へ出かけるようになって緊急連絡の手段の確保は大変重要に なっています。まず短期長期の海外旅行がありますが、海外滞在の 可能性も増えています。仕事、留学、結婚など。
一昔前は、ホテルの電話からの国際電話が主でした。この利用は かなり長く続きました。しかし、これは高価でした。
又、日本からの連絡は本人がホテルに帰ってないと繋がりません。 その前にホテル名を知っていてその番号も知っている必要があり ます。時差も気にしないといけません。
やがて、携帯電話(いわゆるガラケー)ができました。これは 画期的でした。いつでも繋がるようになったのでした。(時差 の問題はありますが)
これは、携帯の国際ローミングサービスを利用するシステムです。 日本を出る前に、事前に契約設定をしておくと使えるのでした。
15年以上前ですが、当時老親の介護問題を抱えていました。海外 に仕事で出ていて、いつ何が起こるか分からず、その時は緊急に 帰国せねばなりません。そのリスクを抱えてました。
この国際ローミングは大変高価で長話はできません。それでも節目 節目で、短い連絡をするのに重宝でした。「元気だよ」という一言 で用は足りることがほとんどでした。
もちろん、この頃は、ノートパソコンは必ず携えていましたので、 ホテルの電話回線(遅いが)に繋いでインターネットはなんとか出来 ていました。電子メールは送れます。 やがて、skypeができるようになって、skype電話が可能になりました。 ホテルの電話回線接続料くらいでそう高価ではありません。
携帯電話(ガラケー)とパソコンとの組み合わせの時代が長く続きま した。
そして、ホテルのWiFi無線が普及しパソコンでの利用は速く便利になり ました。しかし、緊急連絡用としてのガラケーの利用はこの後もずっと 使われました。ただ、ガラケーではskypeは使えませんので、高額です。
スマホの登場ですが、これは国内での緊急連絡用では画期的でした。 国内ではそう高額にはならないですが、無料のIP電話の登場は、 決定的でした。skypeやFacetimeやLINE等々。
しかし、海外でのスマホの電話利用は現実的ではありません。やはり 国際ローミングのパケット代がべらぼうに高いからです。(現地の スマホレンタルの方が現実的かも)
ホテルのWiFi無線環境で、無料のIP電話を使うことはできます。 しかし、ホテルの外に出ている方が長いので、緊急連絡用としては 不適です。
で、WiFi無線ルーターサービスの利用の登場です。
これは渡航先の国に適用する上記ルーターを日本を出るときに出国 空港でレンタルして、帰国時に到着空港で返却するサービスです。 既に設定がされていて、当該外国に到着するとスイッチを入れれば ほとんどすぐ使えます。
料金もリーズナブルで、複数の国を訪問するときのため、ヨーロッ パなどは40カ国訪問しても同一料金。ルータは必要な数だけ貸し てくれる。
最近の海外旅行はほとんどこれで済ましている。
スイッチを入れればインターネットに繋がりWiFi環境を作ってくれる ので、自宅にいてWiFi環境でスマホやパソコンを使うのと全く同じに なる。
制限は、データ通信量制限があるので、YouTubeのような動画はまず やらない。IPテレビ電話は極めて短い時間だけ。IP音声電話は 問題ない。バッテリーの容量制限(3,4時間)があるので、予備の 電池も借りておくかどうかの選択。ホテルに戻ったら毎夜、スマホ とルーターに充電が必要になる。
ところで、このルーターシステムの利用は思わぬ副産物があった。 GPSマップの利用である。今や、世界地図が整備されてきて、バス で移動中にどこを通過しているかが分かるのである。 これがあると迷子になった時も助かる。
と言うわけで、ICT技術の進歩は、海外での緊急連絡そのたの利便性 を格段に高めています。
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