ポテトさん、こんばんは。
> ローマ地検が > この事件を「故意の殺人」として操作を開始したとか。 > 発砲した米兵も尋問したいと地検当局は考えているようですが。 > また米国大統領の問題が増えた。
この件は今のところ、マッタク進展がないようですね。
このジャーナリスト、ジュリアーナ・ズグレーナさん、という人については、よく知りませんが、その勤務する新聞社について、ウィキペディア日本語版やニューヨーク・タイムスのように、「共産党の新聞」とするのは間違っているように思います。この新聞はたしかに左翼系ではありますが、それをいうなら「ウニタ」の方が共産党の新聞ではないでしょうか。
アメリカの場合は、従来誤射にかこつけて狙った相手を殺害することも間々あったようですので、米紙などは国内外の世論に配慮して態と「共産党」にしたのではないでしょうか?彼女は女権拡張論者であり、彼女の経歴をみると、アルジェリア、ソマリア、アフガニスタンといったデンジャラスで、きな臭い世界でな取材報道活動が多く、またイスラム世界女性の地位向上などにも関心が高いなかなか行動的な女性のようです。
ズグレーナさんの「彼らは私を狙った」という発言の意味は重いと思います。イタリア人の中には、米軍が彼女を殺すわけがない。現に負傷した彼女を野戦病院へ運んだのは他ならぬ米軍じゃないか。などと息巻く単純発想の男もいるようですが、消息筋はもっと深いところに照準を当てています。つまり、人質解放の方法です。アメリカは武力による電撃作戦をとり、イタリアは交渉による解決を取っています。アメリカはここんところが気に入らない。そこで、一種の警告として、今回の事件を起こした、と見るのです。
あっしにも電撃作戦がいいのか、交渉(となるとどうしても身代金の問題が浮上してきます)事実イタリアでもベルルスコーニ首相が犯人側に多額の身代金を払ったんじゃないかと野党側は議会で猛烈に追求しているようです。新聞紙上で、ベルルスコーニ首相が九月撤退を打ち出したには苦い思いがあるのではないでしょうか?イギリスのブレアがブッシュのポチなら、イタリアのべ首相はブッシュのボビーか、ミチオかブリチョーラ。そういう間柄のべ首相も国内での反米世論や最近の選挙での敗北が堪えて、ご機嫌取り政策に転換。それがさる3/15の「部分撤退」の発言になったようです。
ズグレーナさんについては、ピエモンテ州の人口1400人ばかりの寒村の出身で、帰国する彼女の出迎えには新聞社の同僚、ピエル・スコラーリのほか、彼女の男兄弟が一人だけでした。両親は医者から出迎えを止められていたようです。彼女は先週の金曜、左肩の弾丸の抜き取り手術が終わって退院する予定だったようですが、その後はマスコミの前に現れいないようですね。 イラク派兵反対の立場をとる反戦主義者のズグレーナさん。彼女の関係する日刊紙「マニフェスト」は、3/19付けで、こんなタイトルを掲げています。「ロンドン、ローマ、ブリュッセル、トーキョー、アテネ、イスタンブールで反戦の集い」 以上、参考までに。
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