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[No.2235] Re^5: ライブドア 投稿者:ポテト  投稿日:2006/01/23(Mon) 10:05
[関連記事URL:http://kouseimir.s97.xrea.com/yokocho/mc462/mc462.html

地方紙に連載で
「識者に聞く」が出ています。
第2回目です。

新美一正氏(日本総研主席研究員)
ライブドア の粉飾決算疑惑が表面化して、株式市場は大混乱に陥って
いるようだが、行政当局や東京証券取引所などにとっては本来
「想定内」の出来事であるはずだ。
市場の活性化や個人株主の増加を目指して、株式取引がらみの規制を
次々と緩和していった時点で、これをビジネスチャンスととらえて
乗じようとする人や企業が出てくることは十分予測できた。
その意味で混乱の遠因はグローバル化時代にふさわしい自由で
開かれた株式市場に改革しようとした際の「制度設計」の失敗にあるといえる。

以前は、大蔵省が行政指導でしっかり証券業界をコントロールして
いたし、業界自身もうまくまとまっていて、飛び跳ねた行動をとると
村八分にされかねなかった。ライブドアが年間1万倍の株式分割を
したいと言っても引き受ける証券会社はなかったろう。
こうした「暗黙のルール」をなくして規制緩和を進めた以上、一方で米国のSEC(証券取引委員会)のような強力な監視組織をつくるべきだった。
米国でもM&A(企業の合併・買収)を繰り返して急上昇した新興企業
が粉飾決算などの不正を行い、それが明らかになって株式市場が混乱
したことがあった。しかしSECの迅速な対応で間もなく落ち着きを
取り戻した。

制度の抜け道を探したり、法律に触れなければ何をしてもいいという
「若手IT企業経営者の倫理観不足が元凶」との論議がある。
しかし個人や企業の倫理観に原因を押しつけても根本的な解決には
ならないだろう。あらゆる可能性に対応できる制度・仕組みが望ましい。
行政指導を復活させたり、規制を厳しくするといった逆戻りは論外。
やはり監視・監督のために十分なヒト・モノ・カネをかけるしかないのではないか。 


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