南大門放火の犯人はつかまりました。 階段を上がって行くところを目撃されていたようです。2年前 土地接収の補償金が少ないのを不満に、昌慶宮に放火してつかまり罰金刑に。
その後補償金問題は片付かないし 放火の罰金も気に入らんとて今回の所業に。 始めは テグの例に倣って地下鉄に放火することを考えたらしいが、 多数の人命を犠牲にするのは忍びない、そこで一番世間にインパクトの大きい対象として国宝第一号の南大門を選んだと供述。
南大門は600年前の木造建造物で 正式の名前を「崇禮門」(スンニェムン)と言います。
消火活動に当たって 放水水圧で建物が壊れるのを懸念して、放水に手加減があったためなかなか火が消えなかった。やっとおさまったと思って放水を中止したら、 目に見えない屋根裏で燃え残っていた火が、折からの強風で再び燃え上がった。建物が壊れても良いからと 今度は強力に放水したが時既に遅し、完全に消失、 もったいないことです。
従前は南大門には近寄れませんでした。周囲はロータリーになっていて車の往来が激しく、とても近寄れる場所ではなかったのです。それを前市長(今期大統領当選)の 李明博氏が、文化財は広く一般に親しませるべき、との考えのもとに、周囲を整備して公園化し、石積みの基壇までは近づくことが出来るようにしました。 私もそばまで行き、基壇の上まで上がったことがあります。
今後 文化財の保護のあり方や 消防活動について 議論が巻き起こることが予想されます
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