高林院釈俊信居士著 文芸社
この世で使用する「俗名」は自ら選び付けることはできない。 せめて、あの世に行ってから使用する「戒名」くらい、自分でつけたいものだ。 この本は、「生前に自分の戒名」さらには「祖父母、親、兄弟の戒名」をもつける楽しみを味わうための参考書である。
この本を読んで「でもやっぱり、お坊様に戒名をつけてもらおう」と思えば、お坊様と相談して自分の納得できる金額で「生前戒名」をつけてもらうのもよいだろう と書いてある。
美空ひばり 慈唱院美空日和清大姉 力道山 大光院力道日源居士 古賀政男 大響院釈生楽 嵐寛寿郎 寛寿院照誉威兄演達居士 松井須磨子 貞祥院実応須磨大姉 花菱アチャコ 阿茶好院花徳朗法大居士 榎本健一 天真院殿喜王如春大居士 夏目漱石 文献院古道漱石居士
天台宗と真言宗 AA院BBCC居士 AA院BBCC大姉 浄土宗 AA院B誉CC居士 AA院B誉CC大姉 (誉は信仰心の篤い人につける) 浄土真宗 AA院釈CC居士 AA院釈尼CC大姉 臨済宗と曹洞宗 AA院BBCC居士 AA院BBCC大姉 日蓮宗 AA院法BCC居士 AA院妙BCC大姉
著者はあとがきで 「新潟県中越地震で一時帰宅を許可された人たち、特にお年を召した方々が、壊れかけた家に入り、まず最初にご仏壇にかけより戒名が書かれた位牌を取り出して大切そうに風呂敷に包む姿をテレビで見て、改めて考えさせられた。それほど大事な位牌に刻まれる戒名ならば、葬儀の際にインスタントにつけられることなど決してあってはならないと。本来ならば、苦労をともにし亡くなられたご先祖様や親兄妹の遺骨が大切なのだろうが、これに代わるものとして位牌を大切にするということであろう」 「私の先祖が大変お世話になったお寺や、ご住職様に弓を引くつもりなど全くありません。どうか、ご慈悲の心でお許し下さい」と書いている。
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