日本語教師・分野別マスターシリーズ よくわかる教授法 日本語教育能力検定試験対応
留学生に日本語を教える日本語の先生は 大学のスタッフとして正規のポストについている人もいれば 資格をとってボランティア的に公民館などを借りて 留学生に日常会話など教えている人もいます。
日本に来たときは何も日本語ができない留学生も 日本語教師のおかげで、1〜2年で 日常生活が困らないくらい日本語ができるようになります。 といっても 学会で研究発表をしたり、論文を書いて投稿するようなときは 専門知識が必要です。いわゆる業界用語みたいな専門用語が出てきます。 だから研究指導の先生や大学院生がそばで世話をしないといけません。
敬語の使い方を勉強しても、会話でなめらかに出てくるのは、なかなかむずかしいことです。 勉強のつんだ彼らの日本語を聞いていると、日本人の若者より品格のある日本語だと感心することもあります。
さて この本ですが内容はともかく 使う教材(メディア)は 教科書、テープ教材、ビデオ教材、レーザー・ディスク教材、マルチメディア教材(インターネット利用のパソコン)、文字カード、OHP、スライド、ロール・カード とくれば、もうなかなか見られないものもあります。 この本は1998年の本なのですが、当時でもやや古い気がします。 もっとも教えるほうが使いやすいものを使えばいいのですが。
やたらに新しいメディアで、たとえばパワーポイントでぎっしり資料を作って 画面のプリントしたものも配布するという先生もいますが 学生がそれをどう評価するというのは、なかなか一概には言えないようです。 パソコンやインターネットをハイテクとすると、黒板に書いたり、後述で筆記させたりとローテクで先生が全身で教えようとする姿に感動する学生もいたりして 教えるほうと教わるほうのマッチングは微妙だと思います。
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