> 藤子不二雄Aの人生
休感日をつくろう
肩こりになやまされる著者は 肩こりの原因は肉体的な疲労からくるものではなく 神経的な疲れからくるものらしいと気がつく。 肉体的な疲労からくる肩こりは、風呂にでもユックリつかれば簡単にとれてしまうが 神経的な疲れからくる肩こりは粘着的にこびりついてなかなかとれない。
そんなときに休感日をつくるのだ。 休感日には、なーんにもしない。なーんにも考えない。 その日は、朝から、なーんにもしない、なーんにも考えないときめるのだ。 もちろんいっさいのスケデュールはたてない。 朝起きたら、いきあたりばったり、気の向くまま.....という感じですごすのだ。 できることなら休感日は突発的につくることが望ましい。 (今度の日曜日を休感日になどと予定をたてると、それはスケデュールに組み込まれ、本当の意味の休感日にはならない)
サラリーマンなら家でゴロゴロしていると家族が心配するから 会社へ出勤するように、いつもと同じ時刻に家を出て、会社とまったく別方に行ったほうがいい。 以上は体験から「休感日」を提案し実行する著者の話でした。これは役に立ちそう。
氷見のお寺の息子が父の急死のため高岡に引越しして、小学校の同じクラスの藤本弘と一ヶ月だけ一緒だったが、また転校した著者は、しかし藤本との友情を一生続けることになる。 高校を卒業して叔父のコネで入った新聞社、楽しくて仕方がないのに、藤本から一緒に漫画家になろうと誘われ退職し、二年後には上京してしまう。 怒った伯父はまもなく社長になったが、二年後に親会社の社長と意見が合わず新聞社をやめてしまう。 あのまま新聞社にいたら、元社長のおいは居心地がよくなかったであろう。 新聞社をやめて漫画家になれたことを藤本に感謝する著者。
藤本は早寝早起き、仕事の予定もきちんとたてた。 著者は気分しだいで、気がのると机に向かいそのまま夜中まで仕事するが、気が向かないと日中寝ていたり外に遊びに出たりする。
藤本は人に会うのが好きでない。 自分がえらんだ相手とは最小限つきあうが、それ以外の人とつき合うのは避けた。 若い時から自分の世界をはっきり持っていたので、ヘンな相手とつきあってそこへ乱入されるのをいやがった。 トキワ荘に若い漫画家が多く住んでいるというので、漫画家志望の少年や新人漫画家たちが訪ねてきたが、藤本はほとんど会わない。会うのは安孫子のほうで、そのため藤子不二雄は二人というが、ほんとは一人じゃないかと言われたこともある。
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