くすりを飲めば病気は治る、というのが現代医学の常識である。 ところが、くすりの副作用によってかえって病気にかかるという恐ろしい事態も発生している。 サリドマイドやキノホルムによる薬害など思い出すだろう。 くすりは、すべて反面毒物である。 したがって、くすりによってのみ病気を治そうとする現代医学の治療体制には、「くすりの副作用による病気」は必ずつきまとう。 この問題は、現代医学の医療の最大の問題となっている。
この本の著者は、くすりにのみ頼って病気を治そうとすることに日頃から疑問をもっていて、西医学健康法を提唱していた西勝造の学説を研究した結果、くすりを一切使わないで、すべての病気を予防し根本から治すことを知る。 人間には本来もっている生命力、すなわち自分で自分の故障や異常を治す力をもっている。 この力を科学的に強化することが健康の第一歩である。
西医学健康法は病気にならないですむ健康法であり、くすりなどを使わないで病気を治す医学である。 この本を読んでからインターネットで調べると、西医学健康法はありました。 http://blog.press328.com/healthy/nisishkiki/nisishkiki211.html まあ基礎体力をつければ病気になりなにくいということでしょうか。
・脊柱のゆがみが病気を起こす ・健康なからだは健康な足の上に ・便が宿ると病気が宿る ・過保護の皮膚が病をつくる ・やすらぐ心に病なし
カゼ カゼの原因については、著者は次のように考えている。 夏の間に発汗して、体内から水分、塩分、ビタミンCを失ったのを、適切に補給していないと、足の故障を起こし、さらに体内に老廃物がたまる。 この老廃物を外に排泄して解消するために発熱・発汗が起こる。これがカゼをひくことになる。 そのほか、全身の血液循環が不良で、平等に血液が回らず、ところどころに停滞していること。 厚着していて皮膚が弱く、体温調節がうまくいかないこと、鼻や喉の粘膜が弱くて細菌などにおかされやすいこと。 肝臓や腎臓などの解毒器官が充分に働かず、腸に宿便がたまっていること。 これらのために体液が酸性に傾きやすいことなどが、カゼの原因である。
カゼをひきやすい人は、ふだんから保健六大法則(上に紹介したサイトに出ています)を実行し、腹八分の食事をとるようにして、温冷浴や裸療法によって血液、リンパ液の清浄をはかる。 とくに、発汗したときに、水分や塩分、ビタミンCの補給を行っておくだけでもかなりの効果がある。 さらに足の故障の矯正を怠らず、暴飲暴食をつつしめばカゼなんぞにかかることはない。
この本に書かれてあることは、結局は基礎体力をつけるということであろうが、人それぞれで条件は違うから、薬が必要な人はやはり薬を使うべきだろう。 生水を飲んで、お湯は飲まない方がいいと書いてあるのは、お湯は酸素も欠乏し、カルシウムや無機質もなくなるからというが、それも人それぞれで違うだろうと思う。 お湯でも水でも飲むことで、体にたまった老廃物の排泄に役立つだろうから。
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