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[No.15896] 高橋喜平:雪女 投稿者:   投稿日:2010/10/09(Sat) 20:10
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高橋喜平は雪の研究者である。
雪崩の専門家だった。

あるとき高橋喜平氏に講演を依頼したことがある。
講演をはじめたとき、聴衆の雪に関する知識が知りたいといって
春になったら雪は解けるが、いったいこの雪は、表面から解けるのか、それとも地面から解けるのかとという質問をみんなにした。
すなわち
・地面から解ける
・表面から解ける
・地面と表面から両方から解ける
どれが正しいかと、みんな手を挙げさせた。
当時は芹洋子の「四季の歌」の影響なのか地面から解けるという答に手を挙げた人がほとんどでした。
でも、北海道育ちの私は、表面から解けるというのに手を挙げたのです。その答えに手を挙げた人は2〜3名でした、
そのときは正解は言わなかったのです。それではわかりましたと言ってから講演が始まりました。
 この本を読むと答えが書いてありました。
   雪国の雪は90%が積雪の表面から解けるのである。
     もし実験したければ、根雪になったときワラなど目立つものを雪の上に置いておく。やがて雪解けがはじまり雪の高さが減ってくる。そのときワラが出てきたら、その上に積もっていた雪が表面から解けたということが確認できるだろう。


[No.15900] Re: 高橋喜平:雪女 投稿者:男爵  投稿日:2010/10/10(Sun) 10:19
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> 高橋喜平は雪の研究者である。
> 雪崩の専門家だった。

昭和二十二年の秋
高橋喜平は、新潟県で天皇陛下に「雪の科学」についての講話をしたという。
そのとき天皇は
「雪国で何か明るい話題はないか」と質問されたが
とっさに高橋喜平は思いつかず、スキーのことなど話してお茶をにごした。

それから
高橋喜平は天皇陛下の質問にまじめに答えを考えて
それが雪を楽しむ「雪まつり」となったのだという。
昭和二十五年二月に新潟県十日町での雪まつりが
世界最初の雪まつりであった。(ギネスブックに登録されているという)
札幌雪まつりはそのあとなのだが、本家の十日町より有名になってしまった。

ということを
高橋喜平氏から直接聞いたことがあるのだが
十日町に行ってためしに何人かの地元の人に尋ねたが
誰も高橋喜平の名前を知らない。
しかし、何人かに聞いたあとで、「知っています」と答えた人がいた。
記念すべき雪まつり大会のときには、もう高橋喜平氏は亡くなっていて娘さんが岩手県からわざわざ出席したということも、そのとき話に出たのであった。